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貴方視点
ライ「……」
「……ﾓｸﾞﾓｸﾞ」
どうしてこうなる
ライ「美味いか？」
「……まぁ、食べれないほどでは…ない」
けども…
なんでライなんだ
バーボンかスコッチが良かった…
なんて思っていると
ライが飲み物の入っているコップを置いた
ライ「マティーニ」
「……なに？」
ライ「君について教えてくれないか？」
「…は？」
何言ってるんだ、コイツ
どういう意味で言ってるんだ？
「なぜ？」
ライ「俺と君は今後も任務が同じになる事があるかもしれない。だから君を少しでも知っておきたいんだ」
「……」
彼は警戒するに値している人物…
なら情報を開示する必要性はほぼない
だが、それはそれはこちらが余計警戒されてしまう
ならば…
「………わかった」
ライ「！そうか」
「身元がわかるようなことは一切言わないから」
何故かつらつらと言葉が出た
ライ「構わない。とりあえず…マティーニ、君はいつ組織に？」
「1年前」
ライ「家族は？」
「ジンだけ」
コイツ…早速身元を探ってきたな……
「さっき言ったはず。身元がわかるようなことは言わないと」
ライ「だが答えてくれたな？」
「……」
コイツ……
探りが上手いな…
ライ「それでは次だ」
「……まだあるの」
ライ「何処で拳銃、ライフルの扱いを学んだ」
「組織に入ってから」
ライ「バーボンとスコッチとの関係は？」
「ただの同居人」
なんて…苦しいことは言いたくはなかった
だけども
こう言わないと二人に影響が及ぶ
だから嘘を呟く
というか、嘘は呟き慣れている
そういう仕事だから
だからこそ嘘をついてなんぼ
過去だけは知られてはならない
誰にも…
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作者名：箔月 | 作成日時：2023年8月12日 12時
