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貴方視点

次の日…

「………」

降谷「おはよう、A」

「……おは…よう」

珍しく今日はスコッチがいない…

降谷「ヒロは昼頃に帰ってくる」

「そう」

降谷「……」

何故かバーボンは黙ったままだった

「バーボン…どうした…の?」

降谷「……どうして、もう名前で呼んではくれないんだ」

少し広いリビングにそのか細い声が響く

「……え?」

降谷「どうして、僕の名前を…ヒロの名前を呼んではくれないんだ?」

「………」

バーボンはソファから立ち上がり

私の目の前まで歩いてきた

そして両手で優しく私の肩を掴んだ

降谷「あの時のように…呼んでくれないか…」

「………」

もう…

私は二人の名を呟く資格なんてない

だからあの日で最後にした

二人の名前を呼ぶのは…

「………私はもう…二人の名を呼ぶ事はできない」

降谷「ッ……」

「……」

呼んだら戻ってしまいたくなるから

"そっち側"に

再び戻れるのではないかと思ってしまうから

私はどれだけ辛くても

苦しくても

どれだけ感情が欠落しても

"3人"の事は守るから

だから

「バーボン、ごめん」

今はただ

謝るだけだけども

許して欲しい

こんな…

罪深い私を……

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作者名:箔月 | 作成日時:2023年8月12日 12時

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