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貴方視点

パーティも終わり

バーボンの車で帰宅する

降谷「……なぁ、A」

「………」

降谷「どうして組織に入ったんだ。萩原や松田の仇は、警察でも取れたはずだ。なのに…どうして」

「……私は元々…組織に入るはず…だったから」

降谷「え?」

「孤児院にいた時…ジンを引き取ったの…が…ラムだから……」

降谷「!」

「私は…成長したら引き取りに…くると言っていた…」

結局私は

組織に踊らされていた

警察になれば

組織は私を諦めると思っていた

それが間違いだったんだ

警察になると世間の目に多く映る

組織の目からは逃れられないのだと悟った

だから私は

警察をやめた

周りを巻き込みたくなかったから

二人が潜入捜査をしているのは知っていた

だけどバレないと思っていた

なのに……

「結局…私は正義のヒーローなんかじゃないんだ……」

降谷「………」

私は

兄を止めたくて警察になったはずなのに

結局…

コッチ側に染まってしまった……

私は……世界で一番

「………愚かなんだなぁ…」ボソッ

バーボンに聞こえない程度の声で喋っていたつもりだったのだが

バーボンは聞こえていたのか

喋りはせずに

私の右手をそっと握っていたのだった

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作者名:箔月 | 作成日時:2023年8月12日 12時

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