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降谷視点
他の幹部を追ってとある一室に入る
降谷「……」
ウォッカ「兄貴、どうしやす?下には…」
ジン「心配はいらねぇよ」
すると
近くにあった資料に手をぶつけてしまい
崩れ落ちる
ジン「誰だ」
降谷「……」
どうする
Aに報告を……
A«
降谷「ッ……」
インカムに伸ばしていた手を下ろし
立ち上がる
ジン「お前だったか、バーボン」
ウォッカ「テメェ!」
ジン「ウォッカ、先に出てろ」
ウォッカ「!し、しかし、兄貴は」
ジン「さっさと行け。テメェも殺されてぇのか」
ウォッカ「わ、わかりやした」
そう言って
ウォッカは走って出ていった
降谷「何故だ。何故ウォッカを逃がした」
ジン「テメェに聞きたいことがあるからな。殺すのはその後だ」
降谷「聞きたいこと……?」
そう言ったすぐ
一発の発砲音が聞こえた
その瞬間に腹に熱を感じた
降谷「!?」
そしてその場に崩れ落ちる
降谷「ッ…」
ジンの方を見ると
銃を握っている
銃口からは薄っすらと煙が出ていた
撃たれたんだと理解した
ジン「Aは何処にいる」
降谷「言うわけ…ないだろ?」
ジン「チッ…」
くそっ…
このままじゃ確実に殺される
さっきの手榴弾で頭を打っていた
視界が悪いな…
だけど…
銃を再び強く握りしめる
ジン「ふん…じゃあな、バーボン」
ジンが銃口をこちらに向け
引き金に指をかける
そして反射的に目を瞑った
だが…
「
バンッ!!
降谷「A………?」
Aの声が聞こえ
目を開いた
いつまで経っても痛みが来ない
何故かをその瞬間に理解した
Aが僕を庇ったんだ
Aはその場に勢いよく崩れ落ち
その衝撃で頭をぶつけ血を流していた
降谷「A!!!!」
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作者名:箔月 | 作成日時:2023年7月17日 17時