566 ページ16
降谷視点
はじめはこんな感情に気が付かなかった
Aのはじめの印象は
松田と萩原の側にくっついている妹みたいな奴
そんな感じだと思った
だけど
周りからの見方は違っていたみたいだ
萩原«俺さ、Aちゃんのこと好きなんだよな〜»
松田«正直、アイツの事は…家族として見れねぇ…»
諸伏«なんでだろ…Aの側にいると安心するんだよね»
伊達«柳の事はなんか心配しちまうんだよな…»
降谷「……」
それはお前らだけの感情だと思ってた
だけど…
A«
ずっと側にいると
一人にさせれない
なんて思ってしまった
萩原のことがあってから
松田とAは変わってしまった
爆処から刑事になった
元々警察学校時代から上はAに目をつけていたらしい
一課を希望していたAを
上は公安に入れた
Aの気持ちなど一切無視
それから松田が死んでからは
Aは更に荒れた
僕達は心配して
何度か家に行った
もう…
あんな辛い顔は見たくはない
そう思っていたのに…
Aのいる病院に向かいながら
海に視線をそっと向ける
降谷「……」
すると見知っている人物が砂浜にいた
降谷「A…?」
車を止め
飛び出す
何をやってるんだ?
目が覚めた?
ならなんで海にいるんだ?
なんでだ?
降谷「!まさか…っ……」
嫌な予感がして
砂浜を走る
そして
降谷「A!!!!」
Aの名前を叫んだ
A「!」
Aは僕の方を見た
その顔は
酷く
悲しい顔をしていた
159人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:箔月 | 作成日時:2023年7月17日 17時