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247【黒鉄の魚影】 ページ47

コナン視点

蘭「ハアァァァー!!」

ピンガは側転で躱す

ピンガ「またお前か!」

踊り場に着地した蘭は直ぐ様にピンガを追う

ピンガ「おらっ!」

ピンガは持っていたカツラを投げる

だが蘭は避ける

だが

蘭「!?」

ナイフが飛んできたのだ

ぎりぎりで躱した蘭にピンガは側転蹴りを繰り出す

防いだ蘭だが

体が後ろに吹き飛び手すりを越えて落ちていく

蘭「きゃあああー!」

コナン「!」

俺は全力で駆け出した

だが…

間に合わねぇ!

蘭!!

蘭が地面へは落ちなかった

俺や博士よりも早く落下地点に着いた黒田さんが蘭を抱えていたのだ

黒田「大丈夫か?」

蘭「あ、はい…」

黒田「右の正拳を出した後、体が左に流れる癖がある。気をつけなさい」

と…指導を受けていた

その言葉に蘭は「は、はい…!!」と返事をする

俺は手を差し出したまま立ち止まっていた

隣で阿笠博士も同じポーズをしていたのだ

そしてその後ろでおっちゃんが倒れ落ちた

俺は

自分の小さくなった手を見た

この体では間に合ったとしても抱きとめることなんてできねぇ

牧野「どこに行くつもりなんだ」

声がして俺はそっちに視線を向ける

牧野「逃げられるわけがない!」

自分のデスクについた牧野がパシフィック・ブイの監視カメラ映像をチェックする

映像の中でコントロールルームを走り出たピンガはその先にあるT字路を右に曲がった

牧野「右に曲がったぞ!」

俺はその映像を見る

いや、そうじゃない…

あれは……

あることに気がついた俺はスケボーを持ってメインルームを出る

そしてスケボーで先程映像に写っていたT字路を左に曲がった

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作者名:箔月 | 作成日時:2023年5月23日 19時

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