315【黒鉄の魚影】 ページ15
貴方視点
ベルツリーホテル駐車場…
「えぇ、わかっています。その件についてはそちらで処理をなさってください」
黒田《あぁ。それで、なにかわかったか》
「いえ。ですが、少々気になることがありまして…」
黒田《気になること?》
「えぇ。ですが、まだ確証がついていないので…」
黒田《わかった。また連絡する》
「はい」
タッ
「……」
ピンガ…
ラムと同じ原料の酒であり
ラムの新たなる側近
キュラソーの後に…
それに
ピンガは人を蹴落としてでも上にのし上がろうとする奴だったはず
なら、今回の作戦はピンガにとっては都合のいいもののはずだ
なら…
ガタッ
「!」
アイツは…
「ウォッカ…」
なら…
隣の男は…
ピンガか…
ガタッ
バレないように後ろからあとをつける
スナイパーがいることを想定しているが
ここら辺で狙撃できるポイントの距離はせいぜい二百メートルってところ
それに高所からの狙撃ならば…
あそこの廃墟に絞られる
「……」
あそこの視界にさえうつらなければ
尾行できる
「……!」
ホテルの中に…
誰かを拉致る気か?
それなら…
それと一瞬だったが二階のカーテンが閉まった
「さっきのは…」
誰が閉めたかは暗闇で見えなかった
だが小柄な子供ということだけ
「!まさか」
その子供を…
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作者名:箔月 | 作成日時:2023年5月23日 19時