gからの内通者【wrwrd!】 (ページ17)

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配達ページ17

最初に行ったのは訓練場。
やはり、コネシマさんとシャオロンさんがいた。
一般兵たちの訓練を見ている。

『お二方。』

kn｢おぉグラシア…って｣

sha｢それ、まさか…｣

『ご安心を。あとはサインを書くだけですよ。』

彼はビックリして書類を見る。
たまげたなぁ、と言って私を見た。

kn｢マジやん。ありがとうな！｣

『ついでに伝言です。私がやるのは今回だけ。次サボったら椅子に縛り付けてやらせるからな、と。』

sha｢…トントンならマジでやりそうやな。｣

『眉間にシワが寄っていましたよ。』

彼らはお互いの目を合わせ、青い顔をしていた。
なるほど、常習犯か。
私はあと2人にこれを渡さなければならない。
片方は総統室にいる。
だが厄介そうなのが1人。

『あの、大先生の居場所とかって…』

kn｢城下に女ナンパしに行ってるか、喫煙所のどっちかやろ。｣

sha｢グラシアならインカムで呼び出せば…って、まだなかったな。｣

kn｢あーそうそう。今日の業務終わったら医務室行っとけ。｣

『…健康診断などありましたっけ。』

kn｢あー、ちゃうよ。これや。｣

そう言って耳を見せてくる。
耳朶の所をよく見れば、少し膨らんでいる箇所があった。

kn｢幹部はここにGPS埋め込むことになっとんや。それを医務室のしんぺい兄さんがやってくれるから、呼び出される前に行きよって。｣

sha｢グラシア、中性的というか…女の子なんやけど男前なとこもあるし、ちょい危険かな。｣

『医務室で危険とは？』

いや本当に理解出来ない。
彼らは行けば分かると言って結論を出してくれないし。
まあいいや、書記長に聞こう。

『では、大先生を探しに行きます。』

sha｢頑張りぃよー｣

2人に頭を下げて、とりあえず喫煙所に向かった。