gからの内通者【wrwrd!】 (ページ16)

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書類の山ページ16

あの後、騒ぐコネシマさんとシャオロンさん(いつも通りらしい)を放っておいて書記長室へ向かった。
つまるところ、そこがこれからの私の職場になる。

しかし、やってしまった。
負けるようにしようとしたのに。

tn｢…にしても、グラシアは強いなぁ。｣

『それほどでは…力は強くありませんし。振り回すか急所を突くかしかできません。』

tn｢いやいや。グラシアいれば安心やで。｣

中に入ると、真正面奥のところに山のような書類と共に机が出迎えた。
その横にコの字をえがくように私の名前が彫られたプレートが置いてある机がある。

tn｢…すまんな。｣

『あぁ、いえ。書記長は大変ですから。』

床には少しの書き込みと幹部のサインが必要な書類。
私はそれを全部持って自身の机に置いた。

『これらは私がやっても大丈夫でしょうか？』

tn｢あ、あぁ…せやな。こっちは俺の確認必要やからな。それ終わったら配りに行ってくれへん？｣

『承知しました。』

キヨたちのやってたの懐かしいな…。
よくよく考えて、10歳の女の子に書類をやらせてたあの人らヤバいな。

ほとんど直しだから楽だ。
お昼は幹部全員では食べないため、このまま続行することにした。

tn｢…グラシア？お昼食べて来ていいんやで？｣

『あぁ、もう少しで終わるので続行します。トントンさんこそ、行ってきてください。』

tn｢俺は1日2食やから。あんま無理せんようにな。｣

ペンの音だけが響く。
ようやく終わり、幹部ごとに分ける。

『それでは、後はサインのみですので渡して参ります。』

tn｢早いなー…あと、全員に伝言。グラシアがやるのは今回だけや、次サボったら縛り付けてやらせるからな。って言っといて。｣

『了解です。』

さて、早めに届けて書記長の手伝いをしなければ。
国であの人のような仕事人見たことな…いや一時期居たな。
キヨさんとヒラさんの仕事を2人でヒーヒー言いながらやっていた。
直ぐにその2人もちゃんと仕事するようにはなったけれど。

『…役には立たないとね。』