gからの内通者【wrwrd!】 (ページ2)

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はじまりページ2

『ここまで、長かったなぁ。』

私はグラシア・グリマルディ。
国立我々軍大学の学生だった。

隣国であるg国で外交官をしている父のガッチマンをはじめとした国を治める所謂上官から、内通を命じられたのだ。

二重国籍の手続きに骨が折れたが、国のためだ。
仕事内容は情報の横流し、ではなく。

我々国がg国に戦争を仕掛けようとした際に伝令に来るという役目。
下手すれば一生この国にいるかもしれない。

だが他人を信用しない我が国でこれを遂行できるのは私だけなのだ。

キヨさんやフジさんに銃や剣術、体術(？)を教えてもらったが女性ゆえ不安が残る。
だから父と同じ立場の人がいるところに行こうと思った。

心理学などを必死に学び、実践でも頑張った。
外交事務室は倍率が高いが、採用と手紙が届いた。

だがそれがおかしいのだ。

周りの人は部署が書いてあってそこに採用、と表記されている。
私はただ採用としか書いていないのだ。

オマケに初日の10時に総統室に来いと書いてある。
バレてないはずなのに。

怖い、バレてしまったか。
いや、そう思うから尻尾を掴まれるんだ。
自信を持たなきゃ。
私は外交官の娘なんだ。
これくらい遂行できなきゃどうする。

『っし、行くか。』

初日用の正装である軍服に着替え、職場兼潜入先の軍城へ足を運んだ。