病 弱 な お 姉 ち ゃ ん 弍【神威】

予期せぬ手紙 ページ5

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新八 side



ガラガラッ




「ただいま帰りましたよー」




扉を開け手荷物を玄関に一先ず置く。そして郵便物はないかとポストを確認。




「あれ？珍しいな。」




大抵ポストに入ってるといえば、朝刊か家賃の取り立て請求書か銀さんへのさっちゃんさんからの愛歌とかなのに←


神楽ちゃん宛ってことは、海坊主さんかな




そんなことを思いながら袋を右手で掴み左手で手紙を持つ。



ガラッ




銀「ごくろうさん」




銀さんは手にしていたジャンプを置くと僕がさっき買ってきた食材からプリンを抜き取る。




神「おかえり八っつぁん！頼んでたモン買って来たんだろうなああ？！なかったら、酢昆布100個アル！わかってんだろうなあああん！？」




「神楽ちゃん。それヤクザっぽいよ。ってか、銀さん！！もうお昼なんですからプリン食べるのは後にしてくださいよ！お昼食べられなくなっちゃいますよ！！」



銀「うるっせえな。手前は俺の母ちゃんですかこのヤロー。糖分は昼メシの前でも揺るがねぇんだよ。知らねぇのかよ。」



「知らないですよ！そんな屁理屈！！」



神「俺様の美技に酔いな！！！」バンッ



「いや、それ違うネタだから！やめなよ。怒られちゃうよ神楽ちゃん。」



神「大丈夫だヨ！跡べっ様の地位はそんな簡単に揺るがないんだよ！！かくいうこの神楽ちゃんもだかな！！」




あはははは！！と笑う神楽ちゃん。プリンを頬張る銀さん。僕はそれを見ながら溜息を吐いた。
何時もの事だけどね(苦笑)





「あっ！」

(そう言えばさっきポストに手紙が入ってたっけ。)






「神楽ちゃん！はいこれ。」


神「何アルか。これ」


「神楽ちゃん宛の手紙が来てたから、たぶん海坊主さんじゃないかな。」


神「おーありがとアル！何々ーー」


…

…あれ？


「どうしたの神楽ちゃん？」


神「マジかよ！！やばいアル！！マジで何で！？え、マジあるか！？嘘アルか！？ってか嘘であってほしいアルッ！！」




ええぇ！？尋常じゃないよ！こんなに動揺してる神楽ちゃん見たことない！



「か、神楽ちゃん？海坊主さんに何かあったの？」



神「……違うネッ。パピーじゃないヨ！」



銀「お、どうした神楽。深刻そうな顔して。まるで恐ろしい何かが近づいて来るのに怯えた小動物みたいだぞ。」



神「ぎ…銀ちゃああぁん！ど、どうしよ！？マジやばいアル！！早く避難_____」





ピーンポーンッ



神「…」



ピーンポーンッ



神「…嘘でしょ」

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