死に救済は……【Dead by Daylight】

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しばらくしーんと静まり返り、ゲームの音楽がうるさかったので消音にした。


「そういえば紫色の着物着た若い女性が新キラーとして来るって行ってたけど、あんた？」
『は、はぁ………』
「おしとやかって聞いたんだけど」
『それも私、でございます……………………』


唖然とする彼、汗を流す私。
ゲームなんてできるかっこんな状況で！


「変なやつ！それが本性ならその性格活かしてここで生活すればいいのに〜」
『お馬鹿ッ！あ、待って、あ、馬鹿じゃありません！！』


「お馬鹿ッ！あんたみたいな図太い男には女の子の悩みなんて分からないわよっ！！」っていつもみたいに言いたかったけど、あくまで彼は先輩。

そして、わ、私のこの優しいおっとりした性格が、ほっ本性ですってーっ！

なによ、怖いって遠まわしに言っているようなもんじゃっ！！


「俺はいいと思うけどね、その強気で頑固な感じ」
『………私はイヤです』


昔のことを思い出す。


『私が頑固で強気だから、弟もグレて勉強しなくなったし……それに、勉強しろって注意してたくせに、馬鹿だから母さんの病気を治すための薬の金も稼げなかった………私は私の性格が、嫌い。苦手なんです』


…………………………
って。

Aちゃんったらなに過去の話を男に話してるのさ、フラれた恋人じゃあるまいし。


「俺は好きだよ、その強気で頑固な性格」
『…………………………』


たったそんな一言で、なにかが変わるワケではない。
でも、それでも私を元気にしようとしてくれた。

………

パシャッ。
…………………………ん？


『ちょっとっ！私の泣き顔勝手に撮ったわねーッ！！女の子はデリケートなのよっ今すぐ消せー！』
「俺これから儀式だからまた後で」
『嘘つけーっ！！』

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