【ジョジョ５部】鎖の王女 (ページ30)

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お前が決めてくれ！① ページ30

『い、いいよ！私、その任務引き受けるよ………？』

体が震えている。

足がすくむ。

息が荒い。

こわいのだ。

地獄の底から聞こえる…アンナの録音機で聞いたイヤな低いうなり声。

リ「それは………？本当なのか………？」
『うん！だ、だってさ？わ、私アンナをたすけるために暗殺者になったんだもん！』

涙がでてくる。

自分が死ぬ形相を想像する。

痛くて、寒くて、最後にはウィルス感染して、ほぼ不死身の化け物になる。

こんなにも怖いコトはない。

しかもそれは明後日…………………………

リ「イヤならいいんだ、はっきり言ってくれ…」
『…………………………』

行きたくないよ。

でも…………………………

行かなかったら、私、アンナを助けられない。

す、スタンドでなんとかなるよ。

…………………………

リ「…………………………分かった。」

するとリゾットは、何かを取り出した。

キラキラした黄金のイヤリングだ。

リ「約束してくれ…生きて帰ると。」
『………うん。』

イヤリングをつける。

片方はリゾットがつけた。

涙がまだ溢れ続ける。

彼の大きな手が、私の頬をつつんだ。

『…………………………』
リ「返事はいつでも変えていい…」
『ううん、決めたからいい。』

一歩進むには―――――

どんな怖いコトがあっても―――――

根性で、進まなきゃあ、ね。