プロローグ�� ページ1
本を読んでいた。
図書館で借りた青色の厚い本。
特に何か借りたいワケでもないから借りてきたのだが。
『…………………………』
昨日のコトを思い出してしまった。
白い壁にこびりついた血液、無残な殺され方をした私の―――――
大切な人。
友達だった。
私は、幼い頃から人付き合いができていなかった。
そんな時であったのは彼女、つまり親友だ。
結構気が合った。
だから仲が良かった。
昨日は、彼女と一緒に酒屋へ行っていた。
私は、意外に酒に強くて。
彼女も、強くて………
帰ろうとする。
が…………………………
「オイオイ姉ちゃん。」
「オレらと遊ばない？」
『…………………………』
私と彼女は突っ立っていた。
が、腕をつかまれてされるがまま。
すると、友達が私をかばって、男達に連れ去られてしまった。
私は追いかけた。
路地裏の方。
あったのは―――――
―――――
そこから先のコトはあまり覚えていない。
ただ、覚えているのは無残な男の死体。
親友も、同じように殺された。
いつもそう。
私と関わった人間、絶対失ってしまう。
もしかしたら…………………………
『私、悪魔とかなのかな。』
本を読むのをやめて、カフェに行く。
ここのカフェはお気に入りだ。
中学生から通い続けている。
とくにチーズケーキが美味しい。
『あーカフェオレとイカスミパスタとチーズケーキ一つずつ。』
「かしこまりました。」
店員をよんで、私は待つ。
時計を見ると、もうすぐ午後５時あたりだった。
もうそろそろ帰んなきゃあな…………………………
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作者名：ダラチュナ | 作成日時：2019年3月18日 19時
