No.37 ページ39
｢覚えが早いですね…｣
｢有り難う｣
安吾は感心したようにパソコンの画面を見た。
今、彼は時祢に
首領の命だ。
最初は操作の仕方も知らなかったと云うのに、もう実践の段階迄進めている。
流石太宰の妹、と安吾は空恐ろしいものを感じた。
彼は画面を見詰める時祢の横顔を見る。
先日初任務を終えたらしい彼女は、未だ人を傷付ける任務は受けたことがない。
其の手は、綺麗なままだ。
｢…時祢は、此処に居たいんですか？｣
不意に、聞いた。
彼女は此処に来ることを自ら選んだわけではない。
｢此処では人の道に外れるような事や、悲しいことも沢山在るでしょう。貴女は其れでも此処に居たいんですか？｣
時祢は画面から視線を外し、安吾を見た。
其の鳶色の瞳は、彼と同じで、違った。
｢私の居場所は、治お兄ちゃんが居る処。だから、此処に居る｣
其の返事に、安吾は目を見開いた後苦笑した。
如何やら此の兄妹の互いへの思いは一方通行などではないらしい。
安吾は軽く彼女の頭を撫でる。
｢そうですか｣
彼は何時か自分が彼女の心に悲しみを齎してしまうだろうことを思い、自嘲した。
自分が彼女に闇に居る事を望むのかを問うのは御門違いも甚だしい。
本来なら、触れることもない存在なのだから。
だが、時祢は彼の心情も知らず安吾の手の重みに猫のように目を細めていた。
其の様子に、つきり、と安吾の胸が痛んだ。
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麗葉 - 大好きすぎて気づいたら四回も？読んでました(笑)体調に気をつけて頑張ってください！ (2023年5月2日 21時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 猫好きさん» 本当にそうよねえ奥さん←←もう先生は私を苦しめようとして来てるとしか思えないですよ…小学校卒業して「よっしゃマラソン大会無い！」からの長距離走があった絶望感…(´・ω・`) (2019年1月1日 23時) (レス) id: 424c23822c (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - ホントですよ…マラソン大会とかは真面目に荒そうかと思いましたよ…ホント、やぁねぇ奥さん← (2019年1月1日 20時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 猫好きさん» 大丈夫ですよ！立ち眩みは現在学生の私でも日常茶飯事ですから…………orz 体育の長距離とか本当にもう……………………殺しに来てますよ…(´・ω・`) (2019年1月1日 14時) (レス) id: 3546326a0b (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 1km全力疾走？アハハ…知らないの？僕ヒキニートだから歩くだけで立ち眩みするのw( °∇^)］ (2019年1月1日 13時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2018年8月14日 11時
