Data.03 ページ4
櫻井に腕を引かれ、辿り着いた場所は、大きな―――……
上を見上げても……真っ暗な夜空に溶け込んでいて、見えないくらい大きな…
マンションだった。
「ここ、どこ？」
「え、ああ…すぐ分かるよ」
ニヤ、と笑い
また足を進め、マンションのエントランスへ入り、
慣れた様子で鍵穴に、ポケットから出した鍵を差し込んだ。
すると、静かに……自動ドアが開き、
「行くぞ」という、櫻井の声に続き扉の向こうへと入った。
「も、もしかして……櫻井の家か、？」
「正解」
「………。」
嫌な予感と言うのは当たるものだ。
長い廊下を進んでいくと、
綺麗な、高級感溢れるマンションの一室に、辿りつく。
きっと櫻井の家だろう。
【S.SAKURAI】と書かれたドアに、また鍵を差し込み開く。
「入って…？」
「お、おじゃまします…」
何年も人の家にあがったことのない俺は、
ぎこちないが、靴を綺麗に揃えて、櫻井邸に足を踏み入れた。
「そんな緊張すんなって」
「う、うるさいな…。」
可笑しそうに、くすくす笑う櫻井の横顔があまりにも綺麗だったから
ぷい、と顔をそむける。
すると見える、ガラス張りの大きな窓から見える、
夜の東京の夜景が目に飛び込んできた。
「す、ご……。」
「すげえだろ。コレが見たくてここに住んでんだよ」
キラキラと輝く、夜の街は
どこか興奮を掻き立て、俺を魅了した。
心細い、ワクワクしたような、不思議な気持ち。
それがいやじゃなくて、どこか、しっくりと心に染みる。
「こんな綺麗な夜景俺、見たことない。」
「だろうなぁー。俺ん家の夜景、最高だし？」
どこか上から目線の櫻井は置いといて、また夜景を見る。
ずっと見てられる……。
車の列が、赤い天の川のように輝いている。
それを見ていると、どこか違う世界に自分がいる、そんな不思議な感覚だった。
「まあ、神楽。一杯飲もうぜ？」
「ん」
櫻井に頷いて、ソファーに深く座っている櫻井の向かい側に腰を下ろす。
目の前に出されたグラス。
ビールだ。
黄金の色をした上に、白い泡が乗っている。
「乾杯」
グラスのぶつかる音が、櫻井の家に、心地よく響いた。
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二和百亜(プロフ) - 龍平くん、めっちゃ可愛いデス!//..← (2013年6月23日 18時) (
レス) id: 122c519836 (このIDを非表示/違反報告)
紗音(プロフ) - はじめまして、今日プラデみてる途中 ふと、このお話 をおもいだしました(笑) (2013年3月16日 21時) (レス) id: ebd03fe0b3 (このIDを非表示/違反報告)
二宮玲(プロフ) - 林檎さん» え？ｗそーなの？《名前変わったからよろしくねー＾＾ (2013年3月16日 21時) (レス) id: 7cc29236e2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 柚和さん» はじめまして♪ 私も今日…見に行ってきましたよ(*´`*) 原作とはまた違う面白さ、最高でしたね！ (2013年3月16日 21時) (レス) id: caf1c29771 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - ミラニャさん» ありがとうございます！ 次回作も、よろしくおねがいします(*´`*) (2013年3月16日 21時) (レス) id: caf1c29771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2013年3月6日 16時
