【パート１】コードギアス反逆のルルーシュ もう一人の皇女

第３章　３話 ページ31

スザク「ルルーシュ？」

カレン「じゃあそういうことで!!
　何でもないから……」

　カレンは生徒会室から去る。

スザクが生徒会室を覗くと、そこにシャーリーがいた。

スザク「えっと……ルルーシュは？」

シャーリー「知るわけないでしょ、あんなやつ！」

　何故かシャーリーは怒っている。




C.C.「行くな、ルルーシュ。
　私との契約を果たす前に死なれては困るからな」

ルルーシュ「言ってることとやってることが違うんじゃないか？」

C.C.「殺しはしない。
　足だけ撃っておとなしくしてもらうさ」

　ルルーシュは口角を上げた。

ルルーシュ「なるほど。
　お前、ギアスは使えないんだな？」

C.C.「……!!」

　C.C.は、ルルーシュの言葉に反応する。

ルルーシュ「ま、予想はついていたけどな。
　自分でやれるなら、俺に頼んだりしないだろ？」

　そう言ってルルーシュも、拳銃を取り出した。

C.C.「私が銃を恐れると思うのか？」

ルルーシュ「恐れるさ」

　ルルーシュが拳銃を向けたのはC.C.ではなく、自分の頭である。

C.C.「……！」

ルルーシュ「俺は、お前に会うまでずっと死んでいた。
　無力な屍のくせに、生きてるって嘘をついて。
　何もしない人生なんて、ただ生きてるだけの人生だなんて緩やかな死と同じだ。
　また昔みたいになるくらいなら……」

　拳銃を掴む指に力を入れた。

C.C.「待て!!」

　C.C.の言葉で、ルルーシュは拳銃を下げる。

C.C.「確かに、意味はないな。
　そんな命……」

　何処か思うところがあるのか、C.C.は儚げに言った。



ダールトン「責任者たちの掃除は終わったようです」

　ダールトンは、コーネリアへ報告をする。

コーネリア「うん。
　時間ではあるし、始めるか？」

ダールトン「はっ！」

　ダールトンは通信機を通す。

ダールトン《全軍に告げる。
　これよりサイタマゲットー壊滅作戦を開始する》

　ダールトンの言葉で、次々とサザーランドが出撃していった。



ルルーシュ(同じだ、クロヴィスがコーネリアになっても。
　ブリタニアは変わらない)

　俺はブリタニアの一般兵の恰好をしてサイタマゲットーにいる。

すると、俺の傍からサザーランドが現れた。

一般兵「何処の所属だ。
　部隊名とIDを示せ」

ルルーシュ「第三偵率中隊のダリオ＝トーレスです。
　テロリストより、このようなものを押収しました」

　適当にそれっぽいものを出しておく。

ルルーシュ「本部に護送し願えないでしょうか？」

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