【パート２】コードギアス反逆のルルーシュ もう一人の皇女

第4章　７話 ページ29

ミレイ「死ねばもろともってこと」

リヴァル「ひっでぇな！
　なぁスザク？
　ん？」

　そうは言ってるけど、本当はルルーシュたちを護るためだろうな。

学校の外にいる記者とかが、ルルーシュたちのことに気付くおそれがあるだろうから。

スザク「よかった」

リヴァル「え？」

　リヴァルがスザクに視線を向けると、スザクは涙ぐんでいた。

スザク「またみんなで集まれて、本当に良かった」

　スザクが泣いてるところを見て、ルルーシュは安心したように笑う。

すると、突然リヴァルがルルーシュを飛び越える。

ルルーシュ「うわぁぁ!?」

リヴァル「なんだよ。
　ここは笑うとこだぞ!?」

　リヴァルは、バシンッとスザクの背中を叩く。

スザク「あ……」

　一同は、そこで笑いに包まれた。

シャーリー「でも、そこがスザクくんのいいところだよね」

ミレイ「たまに空気読め〜って、言いたくなるけどね」

スザク「え……。
　すひはへん……」

　リヴァルに頬をつまれているため、そのような返事となる。

リヴァル「お前さ、それネタだろ？」

　リヴァルの一言で、再び生徒会室が笑いに包まれた。

今度は、パソコンの前で作業しているニーナも笑っている。

カレンはその様子を、黙って見つめていた。

カレン(そっか。
　私、みんなを助けたんだ)



　ホテルジャック事件での華々しい登場以来、世間は黒の騎士団一色に染まった。

黒の騎士団は、ゼロの宣言通り弱者の味方だった。

民間人を巻き込むテロ、横暴な軍隊。

更に汚職政治家、営利主義の企業、犯罪組織など。

法では裁けない悪を一方的に断罪していった。

私達は、あっという間に英雄になった。

協力者も増え、ナイトメアなど再び手に入れることが出来た。

もちろん、表立っての話しではない。

だって……。

母親「やめなさい、黒の騎士団なんて……！」

子供「何でだよ!?」

母親「ブリタニアのこと、悪く言っちゃいけません。
　私達はイレブンなのよ？」

　リーダーのゼロは、クロヴィス皇子を殺しているのだから。

仲間内でも彼の素顔を知りたがる人は多い。

私だってそうだ。

でも、無理強いすれば彼はいなくなってしまう。

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