すまないスクールの生徒だった少女は―――――。３ (ページ28)

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不思議な…複雑な気持ち百一話ミスター銀さんside ページ28

『……………あ…

お父さん、お母さん！』

全-スマプリ&ベ&キ&す「………………え/は/？」

俺たちは目の前の男女がAの両親だという事実に驚きのあまり、素っ頓狂な声を上げた

だけど、何故かすまない先生だけは特に驚きもしていない

赤「ちょっ、すまない先生、なんで驚かないんすか？！」

す「え？あ、そっか、生徒たちには話してなかったんだけどね…」

俺たちは先生から色々聞いた

前に帰ってる途中で、買い物帰りだった二人と会い、荷物を一緒に持ってあげたらしい

バ「何故僕たちに言わなかったんですか？」

す「すまない！プライベートだし、言った方が良いのか迷ってて…」

銀「いやいやいや！プライベートどころかめっちゃ重要なことなんですから言ってくださいよ！」

す「いやー！本当にすまない！」

そもそも、今はプライベートとかそんなことじゃねえだろ！(汗)

Aはいつの間にか両親に駆け寄っていた

奏「A、大丈夫だった？！」

『え？何のこと…？』

肇「お前が突然倒れたって、すまないさんから電話で聞いたんだ！」

『あー…。』

肇「大丈夫だったか？怪我はなかったか？」

奏「すごく心配だったの！お父さんも聞いた途端にすぐに会社から帰ってきたのよ。」

マジか……あ、先生電話で伝えてたんだったな…

『大丈夫。特に何ともないから。あ、あと…心配かけてごめんなさい。』

Aはバツが悪そうに、申し訳なさそうな顔をした

でも、Aの両親は少しも怒りもせず、優しい顔で

奏「良いのよ。貴女が無事ならそれでいいの。」

肇「本当に良かった。でも、あまり無理はしないでくれよ？」

『！…うん！』

Aが両親に笑いかける光景…まるで過去の俺と父さんと母さんみたいだ

す「っ！」

ブラ「すまない先生？」

す「へ、平気だよ、ミスターブラック。」

すまない先生が複雑そうな顔をしていた

両親に笑いかける彼女の姿を見て過去の光景を想像しただけで胸が苦しくなる

父さん、母さん。絶対に……俺が助けに行くからな！！

Aと両親の姿は俺の思いを、決意を固めた