すまないスクールの生徒だった少女は―――――。３ (ページ21)

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夢と失った記憶と九十四話夢主side ページ21

『どういうこと？今の私は優しさなんかとっくに捨ててる。そんな私が優しいって…』

《…貴女は元から優しいから、捨てても捨て切れない優しさがあるんだよ。》

まあ、事実として信頼できる人以外には優しく接することができない

なのに…過去の自分は一体何を言っているのか

『捨てても……捨て切れない…？』

《未来の私がどういう人生を送っているのか、過去の私は分からない。けど、1つだけ分かる気がするんだ。》

『分かること？』

《うん。それは…32nfivdya◯gvrt△jnw@#sarga6▼toidfu□x…》

『え……？…な、なんて言ってるの？』

私が彼女に触れようとしたら、突然視界が真っ暗になった

『！？』

その直前に真っ白な天井がうっすらと目に映る

『………………ぅ………ん……。』

み「Aっ！？」

す「え…、！？」

みゆきと先生の驚いた声が聞こえた

『みん………な……。』

ベ「A！！大丈夫ルク？！」

すぐ近くにいたらしいベリーが心配そうな顔で話しかけてくれた

『…大……丈夫…………。』

『あれ…私……さっき…倒れて…………。』

れ「急に頭を抱えて倒れてしまったんです。」

そっか…あの時、急に頭が痛くなって……

ブル「にしても…どうして倒れたんだ？」

『……それは…。』

一瞬夢で見ていたことを話すべきか悩んだけど

『………ううん。なんでもない、大丈夫だから。』

別に無理に話すべきではないだろうと判断して特に何も言わなかった

あ「そうか……まあ、Aが無事なだけウチらも安心や！」

や「Aちゃんが起きて本当に良かった…」

す「A、本当に大丈夫だよね？」

先生はまだまだ心配なのか、さっきベリーが聞いたことと同じことを口に出す

この先生……心配性なのかな…？

『本当に平気です。もう大丈夫なので、先生も安心してください。』

す「そうかい……なら、良かった。」

眉を下げてどこかまだ不安げな感情を隠すように笑うすまない先生に

僅かな引っかかりを覚えたが、特に気にしはしなかった