すまないスクールの生徒だった少女は―――――。３ (ページ18)

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夢と失った記憶と九十一話夢主side ページ18

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『え…………どこ………。』

何も見えない真っ暗なところに私は一人ポツンと立っていた

『みゆきは……ベリーは…………？』

視界が慣れていくうちに、今私がどこにいるのかが少しずつ分かった

何やら大きな洞窟のようで、奥に何かがあるようだった

怖かったけど勇気を出して目の前を歩き出した

歩くたびにコツ…、コツ……と洞窟内に足音が響く

『……………！』

真ん中にカゴではないが、中には小さな火と小さな何かがグルグルと回っているものがあり、

左右には鉄格子で閉じ込められている大勢の人たちがいた

私から見る限りは誰かに閉じ込められてしまい、出られない様子だった

『なにこれ…………ここは一体どこなの……。』

すると突然、もう一つの足音が聞こえた

『！？』

一瞬体を震わせ、構えを取ったがその姿には見覚え…いや、自分の知っている姿だった

《……………え…貴方は…わ、私……！？な、なんで…！？》

私自身であり、過去の姿だった

あちら側も私の姿を見て衝撃…混乱を隠しきれていなかった

『なんでって……それはこっちの台詞…。というか、一体ここは……？』

《ここは、ミュータントモンスターの住処。危険だから、早くここから出た方が良いよ！》

ミュータントモンスター…？過去の私が言っている意味が分からない

『ミュータントモンスターって何なの？それに、危険って…』

《………。》

私が聞くと過去の自分は黙ってしまった

何と言えば分からないという顔をしながら

すると突然、

？「ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ…」

『！？』

《！？》

小さな女の子の泣き声…

『女の子……？どうして泣いているの………？』

《どうしたの？大丈夫？安心して。お姉さんが助けに来たから。》

女の子は振り向くが、かなりの時間泣き続けていたせいか目は真っ赤で充血している

女の子「…誰…？」

《…！私はアイ。あなたやここに閉じ込められている人たちを助けに来たの。》

女の子「本当…？お姉ちゃんたちが助けてくれるの…？」

《うん。本当だよ。もう少しの辛抱だから、泣かないで。》

女の子「うん…。」

過去の私の優しさ…それはもうとっくに捨てていたものだった

“あること”が原因で