八頁 ページ8
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(啓悟side)
『っごめんなさい…』
「謝らんでください」
出来る限り優しく触れたつもりでも、Aさんは怯えてしまう。傷付いた表情に、きっと今彼女は自分のことが嫌で仕方ないんだろう。
『少し触られただけでこんな、男性に不快感を与えてしまうような反応をしてしまい…、私本当に、仕事ができない女で…』
怖くて嫌だけど、今まで通り男に身体を暴かれるのか
遊女の仕事をせず、金を貰って罪悪感に苛まれるのか
彼女はどっちの方が気が楽になれるんだろう
「じゃあ……そんなに仕事とか
『……聞きます、何でも』
「今日は同じ布団で、朝を迎えてもいいですか」
『え…？』
ぽかんと顔を上げたAさん。
あ、やっぱり
綺麗で、可愛らしい顔しとる
丸い瞳がくるりと俺を見つめていて、なんだか恥ずかしくなって視線を逸らした。
「いやこの間、やっぱり身体痛くて…」
『ッでしたら！私が床で寝ます！すみませんでした…！』
慌てて布団を譲ろうとするAさんを握っていた手に力を込めて引き留める。
「ちがっ！あー…ごめんなさい、みっともないですね。嘘つきました、本当は貴女の隣で眠りたい」
『え…、』
「触れたり、嫌がることはしないので……いいですか？」
『そんなの…私の気持ちなんて無視して、好きにしてくれたらいいんですよ』
上級遊女の
中にはひどい扱いを受けている遊女たちがいることも、なんとなくは知ってる。
Aさんは客の言いなりになって、心も身体も傷付いてしまった遊女たちのうちのひとりなんだろう。
気持ちを無視してとか、好きにとか
そんな自分を雑に扱うようなこと、言ってほしくない
「貴女に嫌われたくないですから、俺」
だから大事にさせて
ひとりの女性として、人間として見つめ
貴女と対等な関係で、貴女に想いを寄せたい。
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.
朝を迎え、Aさんはまた大門まで送ってくれた。
別れ際、彼女に振り返る。
「他の遊女に何を言われても気にしないでください。俺はAさん意外選ぶつもりないですから」
『……いいんですか、』
「ええ。また会いに来ます、待っててくれると嬉しい」
そう言って微笑むとAさんはきゅっと唇を結んで
可愛らしく、控えめにこくりと頷いてくれた。
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sana＊(プロフ) - riさん» コメントありがとうございます！私の作品一覧で読めませんかね？🥺もしかするとアプリの占ツクではなくサイトの方でR18閲覧設定していただくと表示されるかもです！🤔 (2022年12月19日 8時) (
レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
ri - 同タイトルの色はどこで読めますか？好きすぎて好きすぎて夜も眠れません… (2022年12月17日 18時) (レス) id: cadfa640a8 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - 楽夢音さん» ありがとうございます！！😭💖🙏わぁ！すごく綺麗なお名前になったんですね！😳 (2022年8月18日 3時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
楽夢音 - sana＊さん» あ、名前がそーだから、楽夢音(らむね)になりました！ (2022年8月16日 21時) (レス) id: e55e7d41e1 (このIDを非表示/違反報告)
楽夢音 - sana＊さん» そうなんですね(*^^*) sanaさんのペースで頑張りすぎないよう更新頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ 応援してます！ (2022年8月16日 21時) (レス) id: e55e7d41e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2022年7月5日 8時
