影山家 ページ6
(時間飛びます)
それから約半年が経ち、翌年の4月2日。
私たちはもうすぐ二年生の始業式を迎える。
『そういや飛雄、烏野までの道分かる？』
ソファに座って爪を整えている飛雄に聞くと、真顔でこちらを見つめて言った。
影｢姉ちゃんについて行くから大丈夫だ｣
『かっわ』
この歳にもなって｢姉ちゃんに着いていく｣だぞ？可愛さの暴力かよって！
そう叫びたいのをなんとか抑え、得意のポーカーフェイスを保つ。
『そっか。言っとくけど姉ちゃんの歩幅に合わせてよね。あんた脚長いんだから』
影｢姉ちゃんのが長ぇだろ｣
『いやそう言ってくれるのは嬉しいけど飛雄より長かったらバランスおかしいから』
こういう天然バカなところほんと推せる。私ってブラコンなのかな。
『あ、そうだ。美羽姉今週末こっち来るって聞いた？』
影｢いや知らなかった｣
『あれ、お母さん飛雄にも言ったって聞いたんだけど…』
影｢…聞いてなかったかもしれねぇ｣
『あは、言っといてよかったわ』
飛雄に伝える事を伝えたので、ジャージに着替え、家を出ようとすると飛雄が私の手を掴んだ。
影｢待て、ランニングなら俺も行く｣
『おっいいね。久しぶりに一緒に走る？』
影｢ん。今回は負けねぇ｣
『ランニングで勝負してる姉弟なんてウチくらいだろうね』
そう言って二人で家を出る。
4、5キロくらいを走って家に着いた。
勝負は一応私の勝ちだったが、飛雄の基準の勝負なので何が基準で勝利なのか分からない。
正直｢そうか｣くらいにしか思わない。
『はぁーー…もうこんな時間か…』
私たちが家に着いたのは6時半。外は薄暗かった。
影｢メシ、今日俺作る。姉ちゃん先風呂入ってろよ｣
『いやいいよ。あんたにメシ任せてろくなもん出てきた事ないし』
影｢んっぐ…！…なら俺先入ってるけど、良いのか｣
『いいっつってんじゃん。ほれほれさっさと入んな。ポークカレー作っといてやるよ』
影｢！速攻で入ってくる！｣
『ちゃんとあったまってな〜』
影｢ウッス！｣
ウッスって…先輩相手じゃないんだから
そう思いつつもカレーを作る準備をする。
『…というか、速攻で出てきたところでカレーは出来上がってないけどね』
作り始めて10分。
前日に下準備していてもまだ出来ないわって言おうかどうか迷ったのは想像に難くないと思う。
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つか(プロフ) - LOTTE チョコレートさん» こちらこそご覧いただきありがとうございます！🫶 (2022年12月31日 2時) (
レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
LOTTE チョコレート - みや"あとむ"wwww むっちゃツボにはまりました‼️とっても良い作品を作ってくださりありがとうございます‼️ (2022年12月29日 19時) (レス) @page47 id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - 真夜さん» よくぞお気づきに！！！！そうです！あの嘘つきな小説家です！！！ありがとうございます！！ (2020年8月26日 23時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
真夜(プロフ) - 違ったらごめんなさい！『晩ご飯』の『そうさご名答』ってもしかして…小説家のあの人…ですか…？ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 2ed3579147 (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - 莉菜さん» ありがとうございます！とても嬉しいです…泣 (2020年8月24日 23時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つか | 作成日時：2020年8月4日 22時
