影山飛雄の姉【ハイキュー】

ドライブと ページ39

田｢うおお、東京！！｣

西｢あれはまさか、スカイツリー？！｣

黒｢ぶっひゃっひゃっ！｣


烏野は今東京にいる。

それはもちろん、合宿のため。


…なんだけど。


黒｢あれ、そっちなんか人数少なくね？｣

夜｢あのコンビも影山もいなくね｣

澤｢…補習だ。とは言っても、Aはただの付き添いだけど｣

黒｢ああね…お疲れさんAチャン…｣


そう。

私は今学校にいる。

原因は、テストで赤点を取りやがった変人コンビ。

蛍ちゃん達の努力虚しく、惜しくも赤点を取ってしまった彼らは今補習を受けている。

そして、私は万が一のための付き添い。

龍が最終兵器を用意してくれているらしいけど、それが機能できない状態の場合の保険。



日｢…終わったァ！！｣

｢気ぃつけてなー｣

影.日｢「ウッス！！」｣


補習のテストを一発クリアしたらしく、そのままの流れで廊下をダッシュ。


『コラ走んな！先生さようなら、ありがとうございました』

｢おー。影山も頑張ってね｣

『はい！』


先生に見送られて、校門へ走る。



『…龍が言ってたのって、お姉さんだったんですか』

冴｢おうよ。また会ったねA！乗んな！｣

『かっこいい冴子姐さん！！』

冴｢もっと言いな！！｣


まさかの助け舟にありがたく乗せていただき、レッツゴートーキョー。

冴子姐さんの話の、回り道にしか咲いてない花があるって言葉、なんだか凄く綺麗だった。


ちなみに私は飛雄の横に座っているのだが、さっきからうとうととしていて、今にも寝そう。


…あ、寝た。


そう思ったら今度は飛雄が倒れてくる。

そしてその勢いのまま膝枕に。起こすのも可哀想だし寝かせておくか。


冴｢…A、飛雄と付き合ってる？｣

『残念、弟です』

冴｢弟ぉ？！あ、でも似てる！｣


またこのパターンか。

寝てる飛雄に申し訳なくなる。



そしてそのまま現地に着く直前まで飛雄は起きなかった。

それは良いのだが、




冴｢っしゃあ！着いたよ！早く行きな！｣

日｢ウッス！冴子姐さん、アザッス！！｣

影｢アザッス！｣

冴｢うんうん。早く行きな…ってA、どうしたの｣


車の座席から動こうとしない私を心配してくれる冴子姐さん。

そして、早く行こうよと言わんばかりの顔をする変人コンビ。


影｢…姉ちゃん、ほんとにどうし｣


飛雄の言葉を最後まで聞かずに腕を捉え、


『…お前のせいで脚痺れてんだよ…！！』



そう、言い放った。

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