おわり ページ17
練習試合が終了した。
結果は、私達烏野の勝利。
全力で青城側からガッツポーズを作り、飛雄とエアグータッチ。
日向くんの、コートの立体空間を引き裂き分断するかのようなブロードが見事に決まり、最後を飾った。
『ありがとうございました。私そろそろ向こうに戻りますね』
試合が終わった以上、ずっとここにいる意味も無いので、烏野に戻ろうとした。
すると後ろから両肩を掴まれる。
後ろを向くと、右肩に及川さん、左肩に英ちゃんの手が乗っていた。
『…なんですか?』
及「まだ帰らなくてよくなーい?」
国「まだ時間じゃないじゃん。もうちょっと居てよ」
いやわがままか。帰る準備手伝わないといけないんですって。
及「ね?まだ良いでしょ?」
『いやあの』
躱し切れずにいると、烏野からまさかの助け舟が。
月「ウチのAさん、そろそろ返してもらっていいですか」
『蛍ちゃん?!』
月「何、僕が来たら不思議なワケ?」
『不思議も不思議よ!アンタ絶対面倒くさいとか言うタイプじゃん』
月「あの主将の顔見てそれ言える?」
蛍ちゃんが指差す方を見ると、そこには何とも圧のあるオーラを漂わせた澤村さん。
なんかこんなのばっかりだな私。
『あー…澤村さんが怖いんで帰ります!じゃ!』
及「えっちょっと!」
逃げるが勝ち。
そう思って蛍ちゃんの腕を掴み、全力でダッシュした。
及「あーあ、逃げられちゃった」
岩「他校の後輩に迷惑かけんなよ」
及「分かってるよ〜」
月「A、さん…手離して…!」
『あ、ごめんね』
息を切らしながらそう言う蛍ちゃんの手を放す。
『てかこの程度で息切らしてるとか、体力足りないんじゃない?』
月「あんだけの距離、あのスピードで走ったら…日向でも、多少息、切れるデショ…!」
日向くんは大丈夫そうだけどな。
そう思いながら澤村さん達の方へ向かう。
『すみません遅れました』
菅「よく絡まれるなあ」
澤「はあ…もうしょうがないしな」
日「Aさん、月島なんであんな息切れてんの?」
『ああ、私のせい』
そんな会話をしながら、澤村さんは今回の試合についての話をする。
主に、レシーブの話。
及「へぇ、さっすが。主将君はちゃんと分かってるみたいだね」
どこから湧いて出たのかまた目の前に及川さん。
烏野を散々煽った後、ウィンクをしてまたね、と甘く言った。
彼はイタリア人だっただろうか。
そんなことを思いながら会釈した。
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つか(プロフ) - LOTTE チョコレートさん» こちらこそご覧いただきありがとうございます!🫶 (2022年12月31日 2時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
LOTTE チョコレート - みや"あとむ"wwww むっちゃツボにはまりました‼️とっても良い作品を作ってくださりありがとうございます‼️ (2022年12月29日 19時) (レス) @page47 id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - 真夜さん» よくぞお気づきに!!!!そうです!あの嘘つきな小説家です!!!ありがとうございます!! (2020年8月26日 23時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
真夜(プロフ) - 違ったらごめんなさい!『晩ご飯』の『そうさご名答』ってもしかして…小説家のあの人…ですか…? (2020年8月26日 21時) (レス) id: 2ed3579147 (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - 莉菜さん» ありがとうございます!とても嬉しいです…泣 (2020年8月24日 23時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つか | 作成日時:2020年8月4日 22時