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新学期 ページ2

ある年の4月9日。

私は烏野高校の校門前に立っていた。


今日から私も華の高校生だ。

輝かしい高校生活を送るためにも、まずはクラス表の確認から。


『ん…あ、あった』


自分の名前を見つけ、教室に向かおうと踵を返すと、誰かにぶつかってしまった。

私としたことが…!


『あ、すみません』

「あ、いやこちらこそすみません!…えと、一年生?だよね?」

『あ、うん!…てかここにいるなら皆一年か』


なんとなく敬語で謝ってしまったのがちょっと恥ずかしく思えてきた。


「はは、なんとなく敬語なっちゃうよな」


その男子は分かるよ、と言いながら笑っていた。


『あ…えっと何組?』


その子が話やすい雰囲気だったのでつい聞いてしまった。


「俺?俺は5組だったよ」

『え、ほんと?!私も5組!』

「同じなんだ」


その時あの子5組だってラッキー、と後ろから聞こえたのは多分幻聴だろう。


『そういえば名前なに?私影山A。よろしくね』

「俺は縁下力。よろしく」

『縁下くん、教室行こ』

縁「そだね行こう」


教室に向かってる途中、お互いの話になった。

出身中学やバス通学の話、そして部活の話。


『そういえば縁下くんは何か部活入るの?』

縁「うーん…バレー部入ろうかなと思ってるんだけど」

『バレー部?!私も入ろうと思ってた!』

縁「!もしかしてマネージャー?」

『そう!私中学で女バレ入ってたんだよね』

縁「雨丸だっけ?」

『うん。そんな強いとこじゃなかったけどね』

縁「いいじゃん、なら今日の部活見学一緒に行かない?」

『是非に!!』


その日、入学式に出席し、各教室でHRなどを終えた後。私たちは一緒に体育館に向かう。


『バレー部ちょっと緊張するなあ…先輩のマネージャーさんいるかな』

縁「ひとり居なかったっけ?」

『うそ!美人?』

縁「なんでそこ気になるんだよ」


縁下くんがそう言ったところで、私達は体育館に入る。

そして私はすごい子を見た。


『…すっごいド金髪』

縁「聞こえるよ」


周りに睨みをきかせたその金髪くんは、よくキリ目と言われる私より目付きが悪かった。

しかしその怖いイメージもその後すぐに消え去る。




私たちはその時の事を、「初対面プロポーズ事件」と呼んで、今もネタにしているのだが、それはまた別の話。

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作品ジャンル:アニメ
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つか(プロフ) - LOTTE チョコレートさん» こちらこそご覧いただきありがとうございます!🫶 (2022年12月31日 2時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
LOTTE チョコレート - みや"あとむ"wwww むっちゃツボにはまりました‼️とっても良い作品を作ってくださりありがとうございます‼️ (2022年12月29日 19時) (レス) @page47 id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - 真夜さん» よくぞお気づきに!!!!そうです!あの嘘つきな小説家です!!!ありがとうございます!! (2020年8月26日 23時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
真夜(プロフ) - 違ったらごめんなさい!『晩ご飯』の『そうさご名答』ってもしかして…小説家のあの人…ですか…? (2020年8月26日 21時) (レス) id: 2ed3579147 (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - 莉菜さん» ありがとうございます!とても嬉しいです…泣 (2020年8月24日 23時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つか | 作成日時:2020年8月4日 22時

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