覚悟してね？ 【ハイキュー・悪女主】

平穏崩れ13日目 ページ16

翌日放課後______

奏side

貴「休憩〜」

体育館にA先輩の声が響く。いつ聞いても素敵な声だなあ！

あ、しまった。仕事しなくちゃ。

貴「はじめくん、マッキーくん、マツくん、はいスポドリ」

A先輩がスポドリを手渡していく。

奏「国見くん、金田一くん。あ、矢巾先輩と渡先輩も！スポドリです」

私達が及川(先輩)にスポドリを渡さないのには理由がある。

歌「徹くぅん、スポドリだよ♡」

歌風(先輩)が寄せ付けるなオーラを出しているので、近付けないのだ。

及「(助けて)」

と目線で送ってくるが、下手に引き剥がすと非常に面倒なので、皆で心の中で合掌している。

だが……

及「Aちゃーん、奏ちゃーん、助けてー！」

とうとう耐えきれなくなったのか、及川(先輩)が叫んだ。叫んだという事はもちろん歌風(先輩)にも聞こえているワケで。

歌「(ギロッ)」

めっちゃ睨まれてる。まぁ、1回目の休憩はこれで終わったのだが、本当の惨劇は2回目の休憩で起きた。



2回目休憩_____

歌「Aちゃーん、ちょっと来てぇ♡」

A先輩が呼ばれた。

貴「は？あ、良いよ」

顔が笑ってませんよ、先輩。

貴「奏、スポドリとタオルお願い」

奏「はい！」

先輩はそう言って歌風の後を追って体育館を出ようとする。

3年「大丈夫か/なの？」

3年の先輩方にも心配されている。大丈夫かな……。

私は、小さな不安を抱えてスポドリとタオルを配る。

全員「…………」

やっぱり心配です。嫌な予感がします。と岩泉先輩にいうと、

岩「俺も……なんか嫌な予感がする」

岩泉先輩の言葉に、皆が首を縦に振る。

考える事は皆同じだった。









この時、私だけじゃない、全員が思いたくなかっただろう。









「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ！」

_________嫌な予感が最悪の形で
的中してしまうなんて

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