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うるうると潤み始めた瞳、萎んでいく声、泣くのを無理に堪えているような不格好な笑みを浮かべるAの姿に、とうとう月島が根負けした。
"涙は女の武器" なんて言葉があるが、月島は自分自身をそれが通用するような浅く容易な男ではないと思っていたし、実際二十三年生きて来た経験から自信をもってそうだと言える。
それなのに、その涙がAのものとなると駄目なのだ。
心を乱され、何とか泣き止ませねばという焦燥感に駆られてしまう。
間違いなく幼いころに散々振り回された記憶が頭から抜けないせいだと嘆息しつつも、パアァッと分かりやすく輝きを取り戻していくAの表情を見つめていた。
「わざとやってる訳じゃなさそうなのもホントにタチが悪いしさ……」
片手で自分の髪の毛を無意味に乱しながら、月島がぽつりと呟いた。
打算がなく、裏表がなく、下心もないままにここまで育ったのであろう純粋なAはやはりその在り方が某変人コンビに似ているようで、しかし月島にとっては彼らよりずっと彼女の方が扱いづらいと感じてしまう。
苦手＋苦手＝すごく苦手なのだから当然か＿＿などと一人で納得しかけたところで、そう言えば見た目はもう影山とはあまり似ていないと感じたこと思い出す。
よくよく考えてみれば中身の方も、日向と同列に扱うには彼女の語彙は豊富すぎるし頭の回転は速すぎる。
＿＿あれ？ もしかして、この子はもう影山にも日向にも似ていないのでは。
そんな気付きを得かけた月島に、テンションのバロメーターが振り切れたAが小型犬よろしく飛びついてくる＿＿＿
『つっきぃ！！』
「距離感」
のをアイアンクローで阻止している内に、自分が今何を考えていたのか忘れてしまった。
＿＿＿＿＿
一章はここで終わりです！
お話がいっぱいになってしまったので次回から二章に移ります。
ここまでが序章。ここからがイチャイチャ。
昔出来上がった関係性のせいでAに強く出られないツッキーが居るはずです。
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特に私は感想いただくの大好きマンなのでとっても励みになりました。感謝！
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
