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そそくさとAから視線を外し、取り出した鍵を鍵穴に挿し込もうとして＿＿＿
『ツッキーまさかのお隣さん！？』
信じられない。信じたくない。
ギギギ……ッとさび付いたような鈍い動きで首を横にひねった月島は、キラキラとした瞳でこちらを見つめる小娘を見た。
「……オト、ナリサン？」
『大変だ！ 衝撃のあまりツッキーが日本語を忘れかけてる！』
「君の部屋、そこなの……？」
『そうだよ、これでいつでも気軽にご飯が食べられるね！』
「食べないし勝手に決めないで。僕は君と違って一人の時間を大切にするタイプなの」
『そこを何とか！ ちょっとでいいから！ お願いツッキー、入学式まで寂しくて身も心も持ちそうにないんだよ〜！』
家の中に逃げ込もうとする月島の服の裾を引き、どうにか引き留めようと悪戦苦闘するA。
対する月島は「服が伸びる！」と眉間にしわを刻みながらも、縋りつくAを力でねじ伏せようとはしない。
何だかんだ、彼の中には未だに幼き日の彼女が色濃く残っており、影山や日向にするような完全無慈悲な行動は取りきれないのである。
『私ね、ここ三日連続スーパーの店員さんとしか会話がないの』
「三日連続スーパーに行くなよ……。要領よく一日でまとめて買っときな」
『人と触れ合いたいからわざと少量ずつ買い物してるんだってば！ こんなのツッキーからしたら馬鹿みたいに思えるだろうけど、私にとってはそこそこ深刻な問題で……本当に寂しくて……』
身長差故に必然上目遣いでこちらを見上げ、眉を下げて心の内を吐露するAの目が、やけに水分を多く含んで見えるのは気のせいだろうか＿＿＿いいや、気のせいであってくれと月島は願った。
『だからね、今日ツッキーに会えたことが私は本当に嬉しくて……このままお別れは寂しいよ……』
相手を説得するためとは言え、自分の気持ちを言葉に変換したことによって、Aは自分自身が思っていたよりもずっとこの環境の変化がキツかったことを自覚していく。
取るに足らない寂しさだと言い聞かせて、なるべく弱音を吐かないように耐えて来たAの心が、慰めを求めて溢れ出す。
『行かないでつっきぃ……私ね、こう見えても意外と料理上手なんだよ。作り置きだってあるし、今からメインを一品足すだけだから時間もそんなにかからないよ。部屋だって綺麗に掃除してるの……。だから＿＿＿』
「分かったよ……！ 行けばいいんでしょ行けば！」
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
