41.たらし vs たらし ページ41
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『うちのお兄ちゃんは小学校の卒業文集に "宝物はバレーボールと妹だ" って記入した過去を持つほどの猛者だからね』
ハンカチで涙を拭いながら、へへんと得意げになるAに、月島が「それはご愁傷様……」と心底同情するような目を向けてくる。
『他人事みたいなリアクションしてるけど、ツッキーのお兄ちゃんの方がよっぽど重度のブラコン＿＿＿』
「身内の恥を引っ張り出さないで」
被せるような突っ込みに笑っている内に、気づけばAの涙は引っ込んでいて、それを見届けて安心したらしい月島は今度こそ帰宅を宣言した。
「またね」ではなく「じゃあね」と言い残して背を向けるのが何とも彼らしい。
ほぼ三年ぶりに会ったというのに、昨日ぶりのような感動のないテンションで去っていく彼は、やっぱり猫のように気まぐれでつれない人だと思う。
この別れ以降、二人が再び会う機会なんてきっともうないはずなのに。
『ツッキー！』
それが少しだけ寂しくて、遠ざかる月島の背中にAは再度声をかけた。
足を止める事はなく、顔だけをこちらに向けた彼に、ブンブンと大きく両手を振る。
「それ、炭酸なんだけど」とご指摘を受け、ペットボトルを掴んでいた右手をすぐに下ろす。
『サイダー、奢ってくれてありがとね！ 私も今度誰かにこの技使ってみる！』
スマートな大人のテクニックを心のメモ帳に書き留めておこうと決めたAに、「馬鹿じゃないの」と月島が呆れと笑いが半分半分な顔で言う。
「使う相手はちゃんと考えなよ。無差別に撃ち落としたりしないように」
その忠告に、親指を立てて元気に了解の意を示したところで、月島は前を向いて歩き去っていった。
自分も早くチームメイトのところへ戻ろうと歩き出したAは、ペットボトルのキャップを回し、泡立った中身に慌てながら飲み口を塞いで喉を鳴らす。
鼻がツンと痛む感覚に再び泣きそうになりながら、月島のあの言い方はよくないよな、とつい独りごちた。
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
