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直ぐに受け取ろうとしなかったからか、ペットボトルを頭に乗せられ、Aは慌てて両手でキャッチ。
それと同時に、月島の肩に斜め掛けしてあるバッグの口からペットボトルのお茶のキャップがはみ出ているのを発見して、本当に最初から奢ってくれるつもりだったのだと気づく。
月島らしいと言えば月島らしい奢り方だが、何てスマートなんだろうと少し感動した。
あの青かった月島も、気づけば今年で二十三。
『これが大人の余裕ってやつか……』
「何言ってるの？」
『でも、うちのお兄ちゃんにこういうことは出来ないと思う……。やっぱり流石はツッキーだね』
「ねぇ、ホントに何言ってんの？」
呆れたようにAを見下ろしてくる月島に、『ありがとう』と笑顔でお礼を言えば、「大したことじゃないよ」と返ってくる。
「いい試合を見せてもらったお礼としてはだいぶ安いんじゃない？」
『！……プロから見て、私の試合はいい試合だった！？』
「プロって言っても入りたてのヒヨッコだよ僕は」
思わず前のめりになって尋ねるAに、月島は身を引きながら自虐をこぼす。
こういう自己評価がやや低めなところは変わらないんだな、などとAが考えていると、
「……まぁでも、結構カッコよかったんじゃない？」
片方の口角を上げながら告げた月島の言葉に、Aの世界が瞬く間にぼやけていく。
「は……、えっ、ちょっ、泣かないでってば！ 君はどうしていつもそうやってすぐ泣き出すの！」
ギョッとしてAの腕を引き、自販機の前から離れると、周囲から彼女の顔を隠すように立ち位置を変える月島。
Aの涙を前にすると、調子を崩されて狼狽えるところも変わらないみたいだ。
『中三の時も、こうやってツッキーに泣かされた気がする』
「そうだったね。何で褒めると泣くんだよ君は……」
バッグからハンカチを取り出して手渡してくる月島に、Aは泣きながら笑ってしまう。
『ふふふ、ツッキーのハンカチ、これで三枚目だ』
「勝手に収集しないでくれる？ 知らないみたいだから教えとくけど、普通こういうのは洗って返すのが道理なんだよ」
『お兄ちゃん経由で渡そうとしたのに、受け取らなかったのはツッキーでしょ？』
「"うちの妹を何で泣かせた" って鬼の形相であのシスコンが凄んでくるからだよ。関わり合うのも面倒くさくて」
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
