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加えて、よく動く表情筋と、久しぶりに会う歳の離れた不愛想な男相手でも、昨日ぶりのテンションで朗らかに距離を詰められる社交性の高さ。
今まで意識したことはなかったが、言われてみればそれはさぞかしおモテになるのだろうと納得してしまう。
あの兄の方でさえ、中身を知らぬ女子生徒たちから陰でキャーキャーと騒がれていたのだ。
華やかなルックスに中身まで兼ね備えた彼女が、きっとあの兄以上の人気者であろうことは容易に想像がついた。
『え〜、ツッキーもう帰っちゃうの？ もっとお話ししてたかったのに』
おまけに、感じたことを恥ずかしげもなく口にできるこういう素直なところは変わらないままときたものだ。
彼女が年上キラーな理由が改めてよく分かる。
彼女との初対面を果たした当時三年生だった澤村たちは、次の年以降は観客席からAと共に応援に来てくれ、その次の年にはそこに田中たちまで加わってやたら楽しそうに戯れていたのも、この少女の卓越した対人スキルの為せる技だったというわけだ。
「こう見えても社会人は忙しいんだよ」
『そっかぁ。それに、今やツッキーは社会人兼プロのバレー選手だもんね』
どこか含みのある言い方で、二ヒッと月島の顔を覗き込むA。
高校卒業後、四年制の大学に進学した月島は、この春から仙台博物館にて勤務し始めると共に、仙台フロッグスというプロのバレーボールチームに所属しているのだ。
山口伝いにその話を聞かされた時、Aは二年間も顔を見せない薄情な男の選んだ未来に、感極まって泣いてしまいそうなほど喜んだ。
『いやぁ〜。あの青かったツッキーがまさかのだもんねぇ』
ムフフと嬉しそうに笑うAに、「君にだけは言われたくないよその言葉」と月島が顔をしかめながら言う。
「あんなに泣き虫だったくせに」
『なっ！？ 誰が泣き虫＿＿』
「迷子で泣いた小学時代。ベストリベロ賞とって泣いた中学時代。ついでに目元腫らしてるまさに今」
立てた三本指を一つ一つAの目の前で折りながら宣言していく月島に、何も言えないAはぐぬぬぬと頬を赤く染めながら不満顔。
口の減らない小娘がようやく言葉で押し負けた様子に、月島がプッと吹き出したかと思うと、そのままアハハっと声を上げて笑い出した。
そんな彼の姿にAは一瞬目を丸くして、次にフッとその口元を緩めた。
Aには昔から＿＿小学四年生の頃から、自分が彼の笑顔に弱いという自覚がある。
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
