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「おう、ちゃんとお礼が言えて偉いな。食べる時は手ぇ洗ってからにしろよ」
岩泉が微笑みながら軽く右手を上げて応じると、Aはコクリと頷いて、それから横に顔を向けた。
その視線の先にあるのは、なるべく余計な口を挟まないよう様子を見守っていた国見と金田一の二人である。
百九十の世界から見渡す世界と、正面に感じる月島の体温にやや平常心を取り戻したAは、二人に向け、拳をキュッと丸めてみせた。
遠慮がちなファイティングポーズを受け、国見と金田一はやや遅れて、同じように拳を丸めて掲げ返す。
それを受け、Aはフムと満足したように首を縦に振ると、『さぁ行きなさい』とばかりに月島号の背中をポスポス叩く。
「ハイハイ。仰せのままに、お姫様」
深い意味はなく、王様と対になる呼び名を軽口のノリで口にして歩き出す月島の後方で、「ちょっとAちゃん！？ 及川さんには！？」などと騒ぐ声が聞こえたような気もしたが、王子と姫は聞こえないふりを貫き通して離脱した。
武田達の待機場所まで向かう道中、二人の間に会話はなく＿＿＿などという事は当然のようになく、月島のお迎えに機嫌が回復しつつあるAは、今日の試合のここが良かっただとか、あそこがすごかったなど、休みなくペチャクチャと語っていた。
それに対し、月島は「そうだね」「そうかも」「そうだったね」と適当極まりない返答ばかりを返しているが、月島の人となりを何となく理解し始めていたAは、その素っ気ない態度を気に留めることはしない。
『あ、そうだ！ ねぇツッキー』
月島の両肩に手を置き、不意に何かを思い出したかのようにガバリと上半身を起こしたAに、「急に動かない」と月島が間髪入れず釘を刺す。
今度はいったい何を言い出すのやらと警戒していると、少女は至近距離から月島の顔を見つめ、『ありがとう』と明るく笑った。
『迎えに来てくれたのも、抱っこしてくれてるのも、ありがとねツッキー』
「どういたしまして。……君は何ていうか、兄の方と違ってすごく言葉が素直だよね」
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
