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Aが泣き止んだことによって心に余裕のできた月島が、神経を逆なでしてくる及川の態度を見逃すはずもなく、好青年の皮を被った爽やかな笑みをその顔に浮かべ、穏やかに問いを投げかける。
「そういえば及川さん、試合前も試合中もやたらと影山に絡んでましたけど、やっぱり付き合いも長いですしお好きなんですか？ 彼のこと」
「はぁ〜？ 誰があんな可愛くな………いわけない飛雄ちゃんを嫌うもんですかッ！ 大好きに決まってんじゃん、ねぇ岩ちゃん！」
「苦し紛れのパス寄越すな」
本音をいいかけ、月島に抱かれるAが自分をじっと見ていることに気づき慌てて軌道修正に成功した及川は、「巻き込んでんじゃないよ」と雄弁に語る目つきで月島をひと睨み。
対する月島は眉を寄せ、片方の口角を上げて一瞬不敵に嘲笑った後、スンっと無表情に戻って
「我が家の家訓は見敵必殺なんで」
「お前んち軍隊か何か！？」
隣の岩泉に「岩ちゃんも何か言ってやってよ！」と援護射撃を求めるも、岩泉は完全に我関せずといった態度。
彼が自分の味方につくはずもないと分かりきっていた及川は、気にすることなく一人で月島に牙を剥く。
「だいたいね、俺はその子と飛雄を関連づけたりなんてしないわけ。君と違って及川さんは大人だからね」
「どの口が言ってんだ？」
「それに、俺がAを可愛がってると飛雄が不満そうな顔してて最高に愉快だったからね！」
「クソガキじゃねぇかよ」
フハハハハと腰に手を当て偉そうに宣言する及川の後頭部に再び岩泉が制裁を加えるのを見届けてから、月島は「よいしょ」と一度身体を揺すって、Aを抱え直した。
「この子を早く送り届けなきゃなんで、そろそろ僕は失礼させてもらいますね」
仕返しを遂げるなり勝ち逃げ撤退を選択するいい性格をした青年の腕の中、Aは月島の肩越しに『岩ちゃん！』と口を開いた。
突然のご指名に、「どうした？」と小首を傾げる岩泉に、
「チョコ、ありがとう。……次の試合も頑張ってね」
先程もらった小袋のチョコレートを掲げて見せながら、目を合わせて礼を口にした。
兄の敗北を目の当たりにし、悔しくて堪らなかっただろうに、しっかりと勝者への激励を行えるあたり、清々しいスポーツマンシップを身に着けているなと月島はやや感心した。
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
