20.阿吽と少女 ページ20
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「ね〜え〜。ねぇってば。どうしちゃったのさこの子は。久しぶりに会ったからって人見知りするようなタイプじゃなかったでしょ？」
仙台市体育館の中庭で、件の少女はうずくまり、立てた自分の膝をぎゅっと両腕で抱きしめていた。
そんな彼女の頬をウリウリと指で突き、猛烈に嫌そうな顔をされている男の名前は及川徹。
烏野に勝利した試合終了後、自販機で飲み物でも買い足そうかと岩泉を引き連れ二人で歩いていたところ、中庭で一人座り込んでいたどこか見覚えのある少女を発見し、無視できずに声をかけようと近づいたのだ。
「なーにもうAってば、俺が飛雄ちゃんボコしたからって拗ねちゃってんの？ 昔はあんなに俺の後ろを付いて歩いてたくせにさぁ」
少女と関わりがあったのは、及川たちが中学三年生、影山が中学一年生と、在学期間の被っていた一年間程度ではあったものの、試合の度に顔を出していた当時小学一年生だった人懐こいAとは互いに面識があった。
それに加えて、甥っ子の付き添いでチビッ子バレーボールイベントに顔を出す機会のある及川の方は、定期的なAとの交流が続いているのだ。
「記憶の改ざんやめろ。あの頃こいつが付いて歩いてたのは影山の後ろだし、次点で懐かれてたのが俺だ。間に五、六人挟んでその次お前な」
「リアルな数字持ってくんのやめてよ！俺だって一応好かれてるもんね！」
岩泉の鋭い指摘にゲンっとショックを受けながら、及川がAの頬をつまんで親密度をアピールする。
対する少女は、兄を負かせた男からの無遠慮な触れ合いに、無言のまま上唇を突き出した。
「自惚れんな。Aが選り好みせず人類皆大好きなだけだ。お前も人か人じゃないかで言ったらまぁギリ人だしな」
「堂々と人類やってるつもりですけど！？」
異議ありと騒ぎ立てる及川には見向きもせず、今にも泣きだしてしまいそうなAの前にしゃがみこんだ岩泉は、たまたま持ち歩いていた小袋のチョコレートを差し出した。
「A、これやるからいい加減機嫌直してくれ。そんでお前の兄ちゃんと母ちゃんはどこに居るんだ？」
「泣かないでよぅA。及川さんが最強なばっかりにお兄ちゃんボコしてごめんね〜」
「クソ川、次余計な口挟んだらその髪の毛をむしり取る」
「物騒な決意！ お口が悪いよ岩ちゃん！ 子供の教育に良くないでしょうが！」
「お前の存在よりはマシだろ」
「存在そのものが悪影響ってどういうこと！？」
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
