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きっと飛びつく相手を間違えたのだろう。
少女の方からも、ユニフォームに隠れた影山の顔は見えていない。
憐れな少女の数秒後の未来に同情して、月島は苦い顔になる。ドンマイおチビ。
モゾモゾと慌てたように服を脱ぎ、上裸になった影山が下を見て、意表を突かれたように目を丸くした。
「……あ？」
寄せた眉と、低い声。
そのまま数秒の沈黙と停止。
少女の方も、何も言わずに影山をじっと見上げている。
月島がふと周囲を見渡すと、他の部員たちも皆自分と同じように、どこか緊迫感漂うその光景を手を止めて見つめていた。
恐らく全員が月島と似た思考を抱いているのだろう。
だって、あんなにも末っ子気質の影山を、まさか妹を持つ兄などと思う人はこの場にはきっと居ないだろうから。
「おい、あんまりベタベタすんじゃねぇ」
ムッと唇を突き出したかと思うと、影山は少女の薄い肩を片手でグイと押しやって、自分の脚から引き剥がした。
チビッ子相手に何という容赦のなさだ。
百八十越えの吊り目の男に見下ろされ、不愛想な対応を喰らって普通の少女が無邪気に笑っていられるはずがない。
ここで泣かれでもしたら面倒だと、月島が咎めるように「ちょっと……」と声を発した時、
「まだ汗拭いてねんだよ。汚いから離れとけ」
月島は信じられないものを見て、一度開きかけた口を閉じた。
傲岸不遜なあの王様が、長い指で、大きな掌で、少女の頭を宥めるようにポンポンと優しく叩いたのだ。
『はぁーい。私が勝手に観に来たこと、怒ってないの？』
「来るなっつってもお前はどうせ観に来んだろ。分かってたし、んなことでいちいち怒ったりしねぇ」
『んふふふ、お兄ちゃん大好き！ 一回目の試合も、今の試合もすっごくかっこよかったよ！』
「それはさっきも聞いた」
影山がタオルで汗を拭きとり、真っ白なTシャツに袖を通している間、少女は両手を後ろに組み、相変わらずの明るい声でペチャクチャと話し続けている。
「ほら、来い。終わったぞ」
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
