不平等なんて、私だけ II【月島蛍】

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お風呂から上がり、仁花と一緒に部屋に戻る。
部屋戻ると、私たち以外のマネさんは前日揃っていて 布団の準備も終わっていた。


『すみません。準備までやってもらっちゃって……』

「全然大丈夫だよ、これからみんなで自己紹介しようって話してたの」

「ほら、はやくはやく！」


先輩方に言われるがまま、自分の布団の上に座り、マネさんみんなで円になる。
わ、美人さんだらけ……！！

梟谷のマネさんから時計回りに自己紹介していく。
次は、私の番。


『や、谷地Aといいます＿＿＿』




マネさん全員の自己紹介が終わった。私と仁花、それと音駒の2人のマネさん以外は先輩だった。


「ね！谷地さん？谷地Aさんだよね！？」

『う、うん……』

「そっかぁ……よろしくね！」


この人は音駒の……。まだ名前覚えないですごめんなさい。音駒の元気な方の人だ。

次の遠征に来るまで、色んなマネさんと仲良くなりたいなぁ。





翌日

朝起きて、体育着を探す。あれ すぐ着替えられるように近くに置いておいたんだけどな。
もしかして、脱衣所に持って行っちゃったかな。

脱衣所に行くと、籠の中に自分の体育着があった。あー、多分置いてそのまま忘れたんだろうな。
急いで部屋に戻って着替えなくちゃ。



日向くんと影山くんがきて、初めての音駒との試合。ここまで、烏野はあまり勝ててないから 今日はたくさん勝てるといいなぁ……。

でも、日向くんと影山くんの変人速攻は音駒……なんだっけ。あ、そうだ リエーフくんに止められてばっかだ。

そう思った瞬間、日向くんと東峰さんがぶつかった。


「ひいっ……！」

『……なんか、大丈夫ですかね。怖いです』

「…………うん」





まず初めの遠征が終わった。次は1週間の長期遠征だ。
自分の荷物をまとめ、部員の忘れ物がないか確認していると


「Aちゃん」


音駒のマネさんに声をかけられた。確か……三竹さん。


「またね！」

『あ、はい……。また、今度』


手を振ってくれたけれど、何故か嬉しくなくて。なんだこの気持ち。ざわざわと 心が騒がしい。



＊
三竹華穂 Mitake Kaho
･音駒高校1年
･男子バレーボール部マネージャー

占岸美夜 Uragishi Miyo
･音駒高校1年
･男子バレーボール部マネージャー


クリスマスの番外編出そうと思ったんですけど、前回との間が空いて無さすぎてやめました。
ツッキーのクリスマス短編は書いたので(軽く宣伝)暇つぶしにどうぞ。
彼女にクリスマスの予定を断られた。【月島蛍】

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