第34話 瓢箪の少年 ページ35
「「！？」」
『・・・。』
突然声がこの場にいるA達以外の声が聞こえ、ナルト達は声がした方をぱっと見る。
Aはサスケの反対側、つまり声がした方をじっと睨む。
そこにいたのは、巨大な瓢箪を背負った赤い髪の少年だった。木の枝の裏にチャクラを使って逆さに立ち、黒子の男を睨み付けている。
カン「が、我愛羅・・・」
カンクロウと呼ばれた黒子の男は、誤魔化すように笑いながら、赤髪の少年にそう言った。
我「・・里の面汚しめ。」
我愛羅というのであろう少年は、サスケを無視してカンクロウを睨む。
カ「がっ、我愛羅っ、聞いてくれ。コイツらが先につっかかってきたんだ。」
我「黙れ、殺すぞ。」
カンクロウは言い訳を言い出す。
確かにそれは事実であるが、それは冷たく、殺気が微かに込もった声で返される。
カン「わ、わかった・・俺が悪かった。ごめんな、ホント・・ごめん。」
カンクロウは我愛羅の機嫌をこれ以上損ねないように、慌てて謝る。
我「・・君達、悪かったな。」
我愛羅はサスケをじっと見て少しの間考えた後、視線をAに移す。
『？』
Aが頭の上に？を浮かべていると、我愛羅の体が砂に変わり、その砂はAの近くに落ち、我愛羅の姿に変わっていく。
『！』
目の前には我愛羅の姿。互いの鼻が当たりそうな距離だ。
我愛羅はAの瞳をじっと見る。
『・・え、あの・・・なんでしょうか？』
Aがそう言った途端、何かが我愛羅の後ろから飛び出し、Aの胸に飛び込む。
『きっ、雲母！？』
雲母はAの胸に甘えるようにゴロゴロと鳴く。
『何処行ってたの！心配したんだからね！』
雲母を抱きしめてそう言った後、Aは我愛羅を見て嬉しそうに笑う。
『ありがとうございます！』
我「！」
我愛羅の目が見開かれる。刹那、背中の瓢箪から砂が舞い、手の形を象る。Aを握り締めようとはせず、手でAの後ろと左右を塞いで動きを制限する。
『！』
我「・・その笑み・・・似てる。」
『え・・・』
我愛羅は手を伸ばしてA顎を掴み、自身に引き寄せる。
『！？』
我「・・壊したくなる・・・・」
『！』
冷たく突き刺さるような我愛羅の目と、凄まじい殺気に、流石のAも危機感を感じ、逃げようとするが、砂に両手を飲み込まれて動けない。
『っ・・・！』
両手が使えない為、印を結べない。
我愛羅は空いている手をAの顔の前まで伸ばす。
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冰輪(プロフ) - なんでアカデミー生なのに額当てを持っているんですか？額当てはアカデミーの卒業試験に合格したら貰えるので、ナルトたちが、夢主が額当てを持っていないことを疑問に思うのはおかしいと思います。 (6月26日 18時) (
レス) @page4 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - 面白かったです。更新頑張って下さい。 (2015年8月17日 15時) (レス) id: e1639afb21 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎 - 指摘ありがとうございます！これでおそらく直ったと思います。 (2015年8月12日 19時) (レス) id: d8a9357a87 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 第30話の所、「部活」ではなく「部下」なのでは？ (2015年8月12日 0時) (レス) id: dc88ce6dac (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 名前が艦☆れ、、、 (2015年8月7日 19時) (レス) id: 3b57a464f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎 | 作成日時：2015年7月25日 3時
