第29話 元凶 ページ30
カ「っ！？」
再「！」
白「なっ！？」
サク「嘘・・・っ！？」
タ「！？」
その光景を目にした者は、ただただ目を見開き、驚愕するしかなかった。
飛び散った鮮血は、再不斬のものでもなくて、白のものでもない。
カカシが右手で貫いたものは、再不斬でも、白でもない。
Aだ。
カ「A・・・！？」
『いっっ・・！！』
カカシの右手は、Aの左肩を貫いていた。Aは鋭い痛みに顔を歪ませる。
カカシは慎重に、ゆっくりとAの肩から右手を抜いていく。
Aは歯を噛み締めて、拳を握り締めて痛みに耐える。
そして、右手を完全に抜いた後、Aは肩を押さえて、カカシの方に倒れ込む。
カカシは肩の傷に触れないように気を付けながら、Aを支える。
カ「A！大丈夫か！？」
額には汗をかき、荒い息遣いをしながら途切れ途切れでカカシに言う。
『急所はっ、外れま、した・・・っ。大丈夫・・ですっ・・・。』
カ「っ・・・」
意識が朦朧としているのだろう。Aの視点は定まらず、空中を泳いでいる。
白「どうして・・・どうして！敵である僕を庇ったのですかっ！貴方が僕達を助けても、なんの得もない！！
どうしてっ・・・！」
Aは少し間を空けてから言った。
『・・わから・・ないで、す・・・。ただ・・わたしとっ、貴方は、何処か・・似ているようなっ、気がしたからっ・・・』
白「それだけで？それだけの理由で・・貴方は自分の命を捨てようとしたんですか！」
白の瞳からは、涙がポタポタと落ちる。
『そ、れに・・・』
Aがそう弱々しく言うと、サスケ達のいた方から、雲母が走ってくる。
何時もの愛らしい姿で。
「「！」」
雲母の口には、何枚かの書類が束になったものがくわえられていた。
そしてそれをカカシに渡すと、雲母はAの肩の傷の側に行き、医療忍術で止血を施す。
一方カカシは、雲母から受け取った書類を見て、目を見開いている。
カ「これは・・・っ」
『見てわかる、通り・・っ証拠です・・・。それと、もうひと、つ。
・・ガトーさ、んは・・再不斬さん達に・・・・っ』
Aが何かを言おうとしたその時・・・・
？「おうおう、派手にやられやがって。がっかりだ。再不斬。」
そこにいたのは、紛れもなく、この戦いの元凶、この国を酷い状態にした全ての元凶、ガトーだった。
ガトーの後ろには、ガトーの手下がずらりと並んでいた。
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冰輪(プロフ) - なんでアカデミー生なのに額当てを持っているんですか？額当てはアカデミーの卒業試験に合格したら貰えるので、ナルトたちが、夢主が額当てを持っていないことを疑問に思うのはおかしいと思います。 (6月26日 18時) (
レス) @page4 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - 面白かったです。更新頑張って下さい。 (2015年8月17日 15時) (レス) id: e1639afb21 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎 - 指摘ありがとうございます！これでおそらく直ったと思います。 (2015年8月12日 19時) (レス) id: d8a9357a87 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 第30話の所、「部活」ではなく「部下」なのでは？ (2015年8月12日 0時) (レス) id: dc88ce6dac (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 名前が艦☆れ、、、 (2015年8月7日 19時) (レス) id: 3b57a464f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎 | 作成日時：2015年7月25日 3時
