第16話 質問されると応えたくなるのが当たり前。 ページ17
Aが心の中で毒づいていると、辺りは霧に覆われ、視界が狭まる。
再「俺様が霧隠れの暗殺部隊にいた頃、携帯していたビンゴブックにお前の手配書が載ってたぜ。
それにはこうも記されていた。
・・千以上の術をコピーした男
”コピー忍者のカカシ”。」
再不斬がそう言うと、カカシの目付きが鋭くなる。
一方サクラとナルトは、驚いているのに対し、サスケはカカシをじっと睨み付けている。
Aの場合、カカシとは先輩と後輩の関係で暗部をやっていたし、カカシと任務を共にすることもあったので、少なからずその名前は聞いたこともある。たいして反応はしない。
再「お話はこのくらいにしとこうぜ。俺はそこのジジイをさっさと殺んなくちゃなんねぇ。」
タ「！」
その言葉を聞くなり、ナルト、サクラ、サスケ、そしてAの四人は素早く、サスケが前、右がサクラ、左がナルト、後ろがAという配置で卍の陣を組む。
再「ってもカカシ、お前倒さなきゃならねぇようだな。」
再不斬は木から刀を抜き取って、近くの湖？の上に立ち、なにやら印を組んでいる。
すると、再不斬の中心にして水(？)が舞い上がる。
再「霧隠れの術。」
再不斬の姿は消え、その代わりに木の葉がひとつ、水面に波紋を生み出す。
ナ「消えた・・！？」
カカシはナルトの言葉を聞かないで、前に数歩進む。
サク「先生！」
カ「まずは俺を消しにくるだろうな。」
サクラが再不斬のことをカカシに聞いて、それに応えるが、Aにとっては常識的なことだ。
”サイレントキル”
その名の通り、静寂の中、一瞬のうちに遂行する殺人術のこと。
再不斬はサイレントキルの達人だ。
気が付いたら死んでたなんてことはよくあること。
カ「俺も写輪眼を全て使いこなせる訳じゃない。お前達も、気を抜くな。」
カカシの忠告を聞いて、ナルト達は警戒を強める。
Aは全く動じず、いつもの優しい目とは裏腹に、今は冷たく、一瞬の隙も見せない。
カ「・・まっ、ダメでも死ぬだけだがな。」
カカシののんきな台詞に軽く怒鳴るサクラ。
そして霧はますます濃くなっていく。近距離にいるはずのカカシの姿さえ見えなくなった。
再「八ヶ所。」
突然、再不斬の声が聞こえてくる。
再「喉頭、脊柱、肺、肝臓、頸静脈に鎖骨下動脈、腎臓、心臓・・・
さて、どの急所がいい？」
その問いにすかさず応えた者が一名。
『心臓でお願い致します！』
サク「応えなくていいからっ！」
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冰輪(プロフ) - なんでアカデミー生なのに額当てを持っているんですか？額当てはアカデミーの卒業試験に合格したら貰えるので、ナルトたちが、夢主が額当てを持っていないことを疑問に思うのはおかしいと思います。 (6月26日 18時) (
レス) @page4 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - 面白かったです。更新頑張って下さい。 (2015年8月17日 15時) (レス) id: e1639afb21 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎 - 指摘ありがとうございます！これでおそらく直ったと思います。 (2015年8月12日 19時) (レス) id: d8a9357a87 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 第30話の所、「部活」ではなく「部下」なのでは？ (2015年8月12日 0時) (レス) id: dc88ce6dac (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 名前が艦☆れ、、、 (2015年8月7日 19時) (レス) id: 3b57a464f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎 | 作成日時：2015年7月25日 3時
