第三十六話。 〜それぞれの交友関係〜side無し ページ41
６時間目、終了後。
「あー…来週は特に何もねぇな。じゃあ、もう帰っていい──うっ…！」
薊に足を踏まれ、言葉を繋げなくなった楯山研次朗。
「あほか。来週はテストがある。３日続けて、だ」
教室からは「えー」という声…ではなく
「嘘…」「聞いて無ーい」「先生言ってたっけ？」
そんな声ばかり。
「ちょっとｗｗそんなの聞いてないよｗｗ」
笑顔を貼り付けた少年が言う。
「俺もだ。報告のし忘れか？」
見てもらえない少女が困ったように言う。
「あんの教師…！」
目付きの悪い少女が怒りに震える。
「まぁまぁ…勉強すればまだ間に合うよ」
マイペースな少年がなだめるように言う。
「「私もう無理…」」
人が集まってくる少女と赤いマフラーの少女の声が重なる。
「ど、どうしよう…」
人の動きを止める少女は不安そうに言う。
「俺が教えるっすよ！」
思っていることがわかってしまう少年は笑顔で言う。
「平均とれればいいかな…」
人が近寄ってこない少女は窓の外を見ながら呟いた。
「…………」
答がわかってしまう少年は反応せず、前を見ている。
「おい…貴様、まさか……」
「い、いや……伝えようとは思ったんですけど…」
「思ったけど、なんだ？」
「思いっきり忘れてましたー!!」
ダイナミックに頭を下げる楯山研次朗、腕を組む薊。
静まり返る教室。
「あーあｗｗ先生どんまいｗ」
静かな教室に笑い声が混じった声が響く。
「黙れ小僧!!」
「こ、こわーｗ」
イライラしている薊に怒られた鹿野修哉は笑顔を貼り付ける。
「ねぇ、どうせいい点とれないんだしさ？ 遊ぶこと考えようよ」
提案したのは柚木真衣。
諦めているようだ。
「おにーちゃーん」
「シンタロー君！」
「「勉強教えて！」」
人の目を集めてしまう如月桃と赤いマフラーを身に着けた楯山文乃は
答がわかってしまう少年、如月伸太郎を見る。
「はぁ？ そんなもん自分で──分かったよ…」
断ろうとした瞬間の妹の表情が一変したことを捉えた如月伸太郎はすぐに承諾。
「俺達もいいっすか？」
「私も、みんなとお勉強…」
「わかったから…」
吹っ切れたような表情の如月伸太郎は、まんざらでもない様子。
「こいつのせいで報告ができていなかった。すまない。
だが、予定を変えるわけにもいかない。……頑張れ」
「「「えー!!」」」
キーンコーンカーンコーン......
こうして、２つのグループの放課後が始まった──
第三十七話。 〜それぞれの放課後〜主人公side→←第三十五話。 〜それぞれの交友関係〜シンタローside ＆ セトside
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ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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君枝 - ブラックロックシューターて、いいよね☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2013年10月30日 20時) (
レス) id: 6280206004 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ひかるさん» お、さっきぶりｗ よろしくｗ (2013年6月16日 19時) (レス) id: eff5015741 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ♪桜♪さん» 分かりますｗ 書いてて羨ましくなる時が多々ありますね…； (2013年6月1日 15時) (レス) id: eff5015741 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ジュピリさん» ギリギリ逝ってないです( テスト返却が恐ろしいです…！ (2013年5月25日 21時) (レス) id: eff5015741 (このIDを非表示/違反報告)
ジュピリ(プロフ) - いやいやｗ皆さん逝かないでくださいよ！？そんな事を言っている私もモモ並みになるかもしれないorz← (2013年5月25日 20時) (レス) id: 0ed38f5efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅夢 | 作者ホームページ：http://id54.fm-p.jp/492/neko1230/index.php?nocnt=1&prvw=RVRYVXlvSUxQeUgxbDdq...
作成日時：2013年1月14日 10時
