第二十三話。 〜それぞれの関係〜シンタローside ページ28
「で、これが──」
6時間目、理科。
答が解ってしまう俺にとって
ただ椅子に座ってノートを取るだけの作業は退屈でならなかった。
数学の授業のときだってそうだ。
生徒は驚き教師は褒める。けど、それは一時的なもの。
中学のときだって、最初は「すごい」なんて言ってたくせに
1週間もしないうちに気味悪がった。
俺とは対照的に妹のモモはテストで一桁をとってくるようなアホだが。
「あー、めんどくさいな」
カタッとチョークを置きそう言ったのは理科教師。
…もとい担任の楯山研次郎。
ケンジロウ「あと10分残ってるんだが…。もう終わるなー」
そう言い残し教室から出て行った。
本当に教師なのだろうか…
ざわつく教室をよそに俺は図書室へ向かった。
＊
ガラガラと大きめの音を鳴らしながら図書室へ入る。
最上階の3階。一番奥にある図書室はシン…と静まり返っていた。
一人で本を読みたい俺にとって誰もいないのは好都合。
図書室は少し古びていて、ほかの教室と違って改装していないみたいだ。
たくさんある本の中から、推理小説を手に取った。
入口から少し離れた席に座る。
＿「あ、如月くんだ！」
元気な声が、すぐ後ろにあるカウンターから聞こえた。
シンタロー「え…っと」
見たことがある。
だがどうしても思い出せない…
黒い髪に赤いマフラー。
シンタロー「あ…入学式の時、体育館にいた…」
アヤノ「はい。私、楯山文乃っていいます！ よろしくね！」
シンタロー「はぁ…よろしく」
楯山…研次郎と同じ名字なのか？
アヤノ「Ａ組。お父さんのクラスですよね」
お父さん!?
…こいつアレ(※ケンジロウ)の娘か。
シンタロー「あぁ」
アヤノ「お父さん…あ、いや…楯山先生！ ちゃんと授業やってます？」
シンタロー「…今日は10分早めに終わった。めんどくさいって理由で」
アヤノ「あ…あはは……」
苦笑いを浮かべながらマフラーに触れる楯山…さん。
シンタロー「…あんた、何でここに居るんだ？」
アヤノ「へ？」
素っ頓狂な声をあげる。
シンタロー「いや、あんた俺と同じくらいの年齢だろ？
なら何で父親と同じ学校で働いてる？」
見た目も雰囲気も正直俺と同い年に見える。
父親と同じ学校で働いてる理由が解らない。
親と同じ職場とか嫌だろ。
…解らない。
というか、勉強と違って公式があるわけでも
文章中にヒントが隠されているわけでもない。
解るはずがない。
第二十四話。 〜それぞれの関係〜シンタローside & アヤノside→←第二十二話。 〜それぞれの関係〜主人公side
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君枝 - ブラックロックシューターて、いいよね☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2013年10月30日 20時) (
レス) id: 6280206004 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ひかるさん» お、さっきぶりｗ よろしくｗ (2013年6月16日 19時) (レス) id: eff5015741 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ♪桜♪さん» 分かりますｗ 書いてて羨ましくなる時が多々ありますね…； (2013年6月1日 15時) (レス) id: eff5015741 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ジュピリさん» ギリギリ逝ってないです( テスト返却が恐ろしいです…！ (2013年5月25日 21時) (レス) id: eff5015741 (このIDを非表示/違反報告)
ジュピリ(プロフ) - いやいやｗ皆さん逝かないでくださいよ！？そんな事を言っている私もモモ並みになるかもしれないorz← (2013年5月25日 20時) (レス) id: 0ed38f5efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅夢 | 作者ホームページ：http://id54.fm-p.jp/492/neko1230/index.php?nocnt=1&prvw=RVRYVXlvSUxQeUgxbDdq...
作成日時：2013年1月14日 10時
