第二十話。 〜それぞれの関係〜主人公side ＆ キドside ページ24
「今日はこれで終ります」
英語教師はそそくさと教室を後にした。
それとほぼ同じくらいにチャイムが鳴る。
それは授業の終わりを知らせるものでもあり昼休み…昼食を知らせるチャイムでもあった。
教室内がガヤガヤと騒ぎ始める。
よく聞くと「一緒に食べよう？」「屋上で食べるのもよくない？」
なんて声が聞こえる。
ユズキ「私も食べよう…」
そんなにお腹は減っていなかったが今食べないと授業中お腹が鳴りそうだ。
だが私は、鞄の中を探り異変を感じた。
ユズキ「ない…」
ないのだ。お弁当が。鞄の中を覗き込んでみるものの…ない。
いつもの紺色の入れ物に入ったお弁当箱がない。
きっと玄関に置き忘れてきたのだろう。
そう思い、購買に行くことにした。
しかし、悲劇は連続して起こる。
ユズキ「ない…」
今度は財布がない。
いつからこんなに不幸体質になったのだろう…
ユズキ「うぅ…さすがに下校時間まで持たない…」
机に突っ伏し、呟く。
＿「…あの───」
聞き覚えのある声が聞こえた。
＊
キドside
授業も終わり、昼食時間となった。
俺は鞄の中からあんぱんとソーセージパンを取り出す。
朝、コンビニに立ち寄って買ったものだ。
クラスの生徒は友達と食べるみたいだが
俺にそんな存在はいなく、一人で食べることにした。
そんな時だった。
＿「ない…」
後ろから声が聞こえた。
柚木さん…だ。何がないのだろう？
また「ない…」と聞こえ鞄を探るような音が聞こえる。
ユズキ「うぅ…さすがに下校時間まで持たない…」
その声が聞こえたとき、やっとわかった。きっとお弁当を忘れたのだろう。
購買に行っていないところを見るとお金も忘れたのか？
見えているかは分からないが、話しかけてみることにした。
キド「…あの、どうかしたのか？」
机に突っ伏した状態から顔を上げ、目が合う。
ユズキ「あ、いや…お弁当、忘れてしまって」
少し恥ずかしそうにしながら言う。
俺の考えは当たっていたようだ。
ユズキ「購買に行こうにもお金も忘れちゃって…あはは…」
苦笑いを浮かべてそう言う。
キド「…食べるか？」
それ以外、俺は何を言えばいいのか。
ユズキ「え？ …いや、そんな…」
キド「遠慮はいらない。昨日、助けられたし…」
その言葉にきょとんとした表情を浮かべる。
…覚えていないのだろうか？
ユズキ「あ、自己紹介の時…あの時は反射的に…？」
キド「何で疑問形なんだ」
ユズキ「あ、ほんとだ」
少しの笑いが、俺達の間で起こった。
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君枝 - ブラックロックシューターて、いいよね☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2013年10月30日 20時) (
レス) id: 6280206004 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ひかるさん» お、さっきぶりｗ よろしくｗ (2013年6月16日 19時) (レス) id: eff5015741 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ♪桜♪さん» 分かりますｗ 書いてて羨ましくなる時が多々ありますね…； (2013年6月1日 15時) (レス) id: eff5015741 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ジュピリさん» ギリギリ逝ってないです( テスト返却が恐ろしいです…！ (2013年5月25日 21時) (レス) id: eff5015741 (このIDを非表示/違反報告)
ジュピリ(プロフ) - いやいやｗ皆さん逝かないでくださいよ！？そんな事を言っている私もモモ並みになるかもしれないorz← (2013年5月25日 20時) (レス) id: 0ed38f5efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅夢 | 作者ホームページ：http://id54.fm-p.jp/492/neko1230/index.php?nocnt=1&prvw=RVRYVXlvSUxQeUgxbDdq...
作成日時：2013年1月14日 10時
