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ピュアソリチュード➀ ページ11

貴「け、結構人が多いね…!」


シ「あぁ、そうみたいだな…!」



今日は定番の遊園地に来てみました。


なんとシンタローとの初デート…!



お互い奥手なのかアジトじゃ全然進展がないので

距離を縮めるためにもまず手を繋ぐのが今日の目標…!



シ「えーと…とりあえず何に乗りたい?」


貴「ジェットk…じゃなくてお化け屋敷…!」


危ない危ない、つい自分が乗りたいの言うとこだった。


ジェットコースターはシンタロー苦手だもんね、

私だけ乗ったってシュールだし…


とりあえず手を繋げそうなお化け屋敷から…!





シ「ぇ…うわっ、ビックリした」


貴「ね、襖から手って怖いよね〜!」



……じゃなくて!!


なに楽しんでるんだ私は…っ


いくらホラー好きでも今は怖がらなきゃ…って思ったそばからもう出口…!



さっそく失敗した……っ!!




さすがにまたお化け屋敷に入ろうとも言えず、今度は別のを乗ることに…


それが思いの外楽しすぎて気づいたら夕暮れだった。



シ「な、なぁ…次は俺が乗りたいやつでもいいか?」


貴「…うん、全然いいよ…」


なんかもう自分の不甲斐なさに脱力するよ…

ついて行った先にあったのは観覧車。


そっか観覧車…




えぇぇ観覧車…!?



すぐ通されて中に入る。


う、うわぁっ…緊張しちゃう。

よくてっぺんに来たらキスって言うし…!


なんて言ってたら、もう頂上にっ…




………うん、そして過ぎたね、頂上。



貴「うわー夕日キレー」


もうダメだ。

悲しすぎる、ここまでとは。



シ「え、と……さ、最後はジェットコースターでも乗るか」


貴「え……いいの?でも…」


シ「本当は乗りたかったんだろ?せっかくだし乗ろうぜ…?」


ぁ……、気付いてたんだ…



貴「ありがと…」



確かにすごく気になってたの。

最後の最後にそれは叶ってよかった。

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作者名:ソラ | 作成日時:2022年7月9日 21時

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