ラブリースピリッツ〈1〉 ページ2
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「……ちょっと。本当にわかってるの？」
「は、はいっ！！ごめんなs…うぐぅッ！？！」
目の前で、知らない男が苦しそうな声を出す。
それを横目で流しながら深くため息を吐いた。
ハァ……いや、あのね？
この人ってば自分からシンタローにぶつかっといて謝れとかほざくんだもん。
仕方ないから私の能力で体を操って、
今は自分自身で首を絞めさせてるところだ。
男「ぅ、うぐぅぅ…ッ…！」
貴「はぁ…全くもぅ…」
貴方ごときのせいでシンタローが怪我でもしたらどうするつもりだったの…？
シンタローは優しいからすぐ謝ってたけど、私はそうはいかないよ。
少しくらい痛い目みせなきゃ…
シ「ええええ！？！？A！！お前ちょっと目を離した隙に…！！」
げ。
貴「いやいや、えーと……だってシンタローに難癖つけたから…！」
シ「だとしても…！こういうのはダメだって散々言っただろ！？！」
タタッと苦しむ男の方にかけていく。
能力がとけて むせる男に何度も頭を下げるのが見えた。
なんで…わざわざ自分を苦しめた相手にそんな…
結局男は逃げるように走り去っていく始末。
貴「あ、あの…ごめんシンタロー」
私は単に懲らしめようと思っただけで…
別に苦しめるのが目的だったわけじゃ、、、
シ「お前は…俺のことを思ってしたんだよな…っ？でももうやっちゃダメだ、いいなっ？」
貴「…う、ん…わかった…」
そ、そんな顔しないでよ…
こんなことする私がおかしいの…？
悪いのはあの人だったはずでしょ…？
少しの間俯いてたら、ため息の後に軽く頭をなでられた。
それに反応するようにシンタローに抱きついてみる。
あぁ…好き、大好き……
シンタローがやめてっていうなら、私は我慢しなくちゃね…
我慢……
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作者名：ソラ | 作成日時：2022年7月9日 21時
