カウントダウン ページ13
「ヒヨリ〜えへへ〜」
「うっわぁ……」
なんかヒビヤがにやけてるんだけど…
なにあれ…ヒヨリちゃんに似せた人形…?
うわぁー…
「ぁ、…嘘ッおばさんいつの間にいたの!?」
「い、今きたとこだけど…それよりおばさんじゃあないんだ」
ヒョイ、と能力で人形を浮かせてみる。
そのまま自分の手元まで持ってきた。
へぇ、ヒビヤってばこんなものを…
「だ、ダメ!!返して、触んないでよぉ…!!」
おぉ…そんなジャンプしてまで…
あのクールビューティ決め込んだようなヒビヤが…
しょうがないから、大人しく返してあげた。
「そんなの愛でるくらいなら、もう告っちゃえばいいのに…」
「む、無理だよ…!!僕にはこれで十分だし!」
い、いや…それもどうかと思うよ…
うーむ…
「私が取り計らってあげようか…?」
ヒビヤとヒヨリちゃんが2人きりでいられるように…
ヒビヤだってそういうきっかけほしいでしょ?
「そ、そんなことできるの…?」
「うん。そのかわりコノハと仲良くしてね」
なんか邪険にしてるっぽいけど、、、
案外コノハって繊細なのよ。
あれでも気にしてるからもう冷たくしないであげて。
「ってことで……ヒビヤその人形は隠しておきなね」
そう言ってからリビングをでた。
ドアのすぐ横にいたのは当の彼女。
「あ、ありがとうございます…っ私じゃ機会が作れなくて…っ」
「ううん。あとはヒヨリちゃん次第だもの、がんばって」
「はい…っAさんもコノハさんとお幸せに…!」
「え…?いやっそんなんじゃないけどね!?」
トン、と小さな背中を押す。
ヒビヤの慌てた声がすぐ聞こえてきた。
ちゃんと人形隠したのかな…とか思いながらもリビングを離れる。
……さて。
「コノハ…?コノハ、起きて」
「ん、ぅ…?」
もう…また寝てたの?
「ネギま買ってきたんだけど…一緒に食べよう?」
「え…いいの!?ありがとう!!」
パァァ…と眩しくコノハが笑う。
ヒヨリちゃんには勘付かれちゃったけど、私はこの笑顔に惹かれたんだ。
頬張るコノハを横目で見る。
それをしばらく眺めてから、やっと…
気持ちを伝えるカウントダウンを、心の中でスタートさせたのだった。
fin
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moco(プロフ) - 完結おめでとうございます。続編も待ってます……!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6edeee1c2c (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - コメント失礼します。率直に言って最高です。日々更新ありがとうございます。 (2019年9月3日 20時) (レス) id: 158f1f5f32 (このIDを非表示/違反報告)
プリムローズ - とっても面白いです!。読んでいる側の私が、言うのもおこがましいのですが・・・ リクです!クロハです! //// お願いします! (2019年7月15日 17時) (レス) id: f06a14557b (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - そうですか!ソラさん!これからも頑張って下さい! (2019年6月21日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 雫月さん» コメありがとうございます!大変申し訳ないのですがリクを受け付けているわけじゃないので今すぐには書けません(;_;)でもいつかはチャレンジしてみますね! (2019年6月15日 18時) (レス) id: a63cba60e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作成日時:2019年3月9日 23時