【カゲプロ】ろすとめもりー。【短編集】

メビウスpart1 ページ2

(シンタローside)



「はじめまして」


ある日、突然新しい団員が入ってきた。


名前をAというらしい。

カノがたまたま目が赤くなってるところを見たらしくそのまま連れてきた感じだった。



「お、お前まだアジトのことよく知らないよな…？案内してやろっか…？」


「いえ、おかまいなく」



無表情のまま突っぱねられる。


この感じをみるに結構ドライというか…



みんなが話しかけても同じ反応らしい。

多分馴れ合う気がない奴なんだろう。


ただ、どこか寂しそうにしているのが印象的だった。




.





「だからご主人はヘタレなんですよー！！！」


「う、うるせぇな…！」


買い出しの帰り道に、ちょっとした言い合いをしてた時だった。




「＿＿危ないですよ」


「え、」



A…？



振り向こうとした瞬間に目の前を猛スピードでトラックが通り過ぎていく。


話に夢中で全然気づかなかった、

声がかからなかったら確実にっ…



「あ、ありがとな…っ」


「いえ」



いつの間にいたんだろう。


そうは思ったが、Aはすぐどこかへ行ってしまったようだった。

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