その女、赤井の婚約者。【名探偵コナン/赤井秀一】

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｢さっきはよくも恥をかかせてくれたな｣


お兄さん達が指を鳴らし始めたところで私は立ち上がり、蘭ちゃんと新ちゃんを私の後ろに隠れるように立つ。


｢あれはおめーらが悪いんだろ。ほとんど食べ終わった焼きそばにハエを入れて大騒ぎしてお金を払わず帰ろうとしたから｣

｢うっ、お前がチクらなきゃバレなかったんだよ！｣



新ちゃんにつかもうとした所でその腕に手刀をかます。


｢いってぇな！！！｣


私に掴みかかろうとした所で私のすぐ横に何かが通った。

……いや、誰かの腕だ。


｢うっ！｣


気づいた時にはお兄さんの目の前に男の指が来ていた。

……截拳道(ジークンドー)だ。



｢悪いがこの女性とボウヤは俺の連れでね。2人に話があるなら俺を通してからにしてくれ。

まぁ、両目を抉られた後でいいならいくらでも話を聞くぞ。｣


｢し、失礼しました〜！！！！！！！！｣


帰ってったし。


｢すごーい！今のわざってなにー？！｣

｢フィンガージャブ、日本でいう目潰しだ。截拳道の技のひとつだよ。｣

｢へぇー！｣

｢(フィンガージャブ……！截拳道……！かっこい〜！)｣



截拳道……ね。ブルース・リー？だっけ。



｢すみません助けていただいて。｣

｢いや……。君も名推理だな。そこのボウヤと一緒で探偵を目指しているのか？｣

｢ふふっ、違うわ。私、SISかFBIを目指しているの｣


｢｢？？！！｣｣


え、私なにかまずいこと言った？


｢あなた……｣


お母様が口を開いた瞬間


後ろで車がガードレールを突き破り、崖から海へと落ちた。

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