いちごオレしか。【stym】 (ページ37)

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episode36 ページ37

(夢主ちゃんside)

夢を見ていた＿＿＿。

真っ暗な世界にぽつりとただ1人

『ここは‥？』

気が付いたら私は病院じゃなく
真っ暗な空間に居た。

あれ、さっきまで私＿＿＿＿＿

お兄ちゃんと一緒n…

待って、お兄ちゃんって、だれ？

"なにしてたっけ"

その一言で頭の中が埋め尽くされた。

それに、さっきからちらちらと見える輝く光

追いかけても追いかけても止まってはくれない

私は、だれ…？

ここは、どこ…？

それにしてもこの光、眩しい…

もう、私は疲れたんだよ、1人にしてよ、、、

《Aっ……！！！》

あれ、なんだろう。

この声

どこかで聞いたことがあるような‥

温かいなあ、何かに包まれてるみたい。

「お願い‥目、覚ましてよ…、」

きみは、だれ…？

思い出したいのに、何かが私の邪魔をする

『大事な人‥だったの、かな』

分からない。幾ら考えても思い出せない。

私‥壊れちゃった…

でも、まだ私を必要としてくれる人がいるのなら

『戻りたい‥ここから』

"いいの？自分で望んだことなのに"

もう1人の私が語りかける

『いいよ、もう。自分の道は自分で切り開く』

今までの記憶はすっかりと抜け落ちてて正直怖い‥けど

『1人でも私を信じてくれる人がいるなら‥大丈夫』

"そう。なら‥もう貴女に私は必要ないね"

『…うん。今まで私を守ってくれてありがとう』

そう言い、もう1人の私は消滅した。

ここからが私自身の本当の闘い

でも大丈夫。聞こえたから

私の為に涙を流してくれる人の声が