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episode33 ページ34
無我夢中で走った。
周りの人は僕を変な目で見る
そんなのも気にせず
生徒会室で聞いたあの病院の名前だけを頼りに
風の感覚すらもう感じない。
怖い。
とても怖いけど
彼女のためなら今はなんでもできる気がした。
なんでかは分からない‥けど
彼女だって辛いはずなんだ
なら僕もこんな所で立ち止まってちゃ居られない。
キミと僕はどこか似てる。
色んな期待に応える為に無我夢中で頑張る姿も
過去に囚われてる＿＿＿ってところも。
それは生徒会室の極秘資料に載ってたんだけど
それを見た時は吃驚した
僕と同じだって
「ここか‥」
肩で息をしながら着いた先、それは報道された○○病院
「急にきて大丈夫だったかな‥」
連絡無しに来たものだから少し不安。
…って、彼女の連絡先知らないんだった
あの時交換しとけば良かった。
本当僕ってつくづく呆れるくらい
「バカだよなあ‥」
これじゃ皆確かに呆れるわ。
僕は小さくため息を吐き、いちごオレを手に取り飲んだ
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